FRBがFOMC会合で25ベーシスポイントの金利引き上げを発表

FRBが金利引き上げへ

FRB(Federal Reserve System=米連邦準備制度理事会)3月16日(水曜日)、金利を25ベーシスポイント引き上げることを決定し、金利をほぼゼロから0.25%~0.5%の範囲にまで引き上げると発表した事がわかった。

FRBがフェデラルファンド金利(※1)を現在のゼロに近い金利を引き上げると発表。米国中央銀行がベンチマーク金利を引き上げたのは2018年12月以来のことである。

(※1)フェデラルファンド金利federal funds rate)とは…
日本ではFF金利とも言われており、米国の中央銀行にあたる連邦準備銀行の統括機関のFRB(Federal Reserve Board=連邦準備制度理事会)が、短期金融市場を操作する目的で調整する政策金利のこと。金利の変更はFOMC(Federal Open Market Committee=連邦公開市場委員会)で決定される仕組みとなっている。

FRBは声明のなかで、次のように語っている。

パンデミック、エネルギー価格の上昇、価格圧力の拡大に関連する需給の不均衡を反映し、インフレは引き続き上昇している。米国経済への影響は非常に不確実ですが、短期的には、侵略と関連する出来事がインフレにさらなる上向きの圧力を生み出し、経済活動を圧迫する可能性があります。

なお、発表後の記者会見でFRBのジェローム・パウエル(Jerome Powell)議長は、委員会は今後の会合で利上げを継続し、“来る会合で”バランスシートを縮小すると発表しているものの、5月に開催される予定の次会議で話し合われるかは明言していない。

FRBが金利を引き上げ

物価の安定と最大の雇用を維持するため、議会によって義務付けられているFRBは、大部分が予想していたように、今日、金利を25ベーシスポイント引き上げたものの、今決定は全会一致ではない。投票は8対1で、セントルイス連邦準備銀行の総裁は50ベーシスポイントの引き上げを支持していた。

FRBは、今年のフェデラルファンド金利の予測を12月の予測である0.9%から1.9%に更新しており、パウエル議長が発表後に指摘した増加だ。なお、年末時点での1.9%の金利は、合計で7~8ベーシスポイントの増加に相当する。

仮想通貨市場は、FOMC会議のリリースに至るまでの最終的なリードでわずかに回復し、ますます差し迫ったものになるにつれてわずかに落ち込みをみせた。ビットコイン(Bitcoin/BTC)とイーサリアム(Ethereum/ETH)の時価総額と同様、仮想通貨の時価総額は、全体としては上昇し続けているものの、FRBが利上げを決定した後はわずかに減少している。