FTXとケニア企業の提携でアフリカ進出へ
仮想通貨デリバティブ取引所FTXは、ケニアのAZAファイナンスとのグローバルコラボレーションを発表した事がわかった。
We are super excited to partner with Aza Finance to connect AFRICAN markets to the global Web3 economy by building vital infrastructure. AZA Finance will be bringing its payments expertise to FTX.
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— FTX Africa (@ftxafrica) March 16, 2022
重要なインフラストラクチャーを構築することにより、アフリカの市場を世界のWeb3経済に接続するため、AZAファイナンスと提携できることを非常に嬉しく思います。AZAファイナンスは、支払いに関する専門知識をFTXにもたらします。
近藍のFTXとAZAファイナンスのパートナーシップ提携は、アフリカ大陸全体でWeb3とデジタル通貨の採用を拡大することを目的としている。バハマに本社を置くFTXは、4億ドル(約474億円)の資金調達を終了し、現在320億ドル(約3兆8,000億円)の企業価値を有している。
AZAファイナンスは、ケニアを含むアフリカの10カ国で財務サービスと支払いサービスを提供しており、同社のCEO(最高経営責任者)であるエリザベス・ロッシエッロ(Elizabeth Rossiello)氏によって2013年に設立された企業である。同社は、アフリカ大陸でデジタル通貨取引所を設立した初の企業としてすでにアフリカの大陸フィンテックリーダーの地位を確立する、女性が運営する世界初の仮想通貨取引所である。同社は115カ国で2,617億ドル(約31兆525億円)を超える国際取引を完了させており、300銘柄に上る通貨ペアで旧成長。今回のFTXとのパートナーシップ提携を通じ、Web3経済は、アフリカの法定通貨とデジタル通貨を介してアクセスできるようになるほか、大陸全体でのNFT(非代替性トークン)取引も可能になるとのことだ。
一方のFTXは、2019年5月にローンチした後、世界最大の仮想通貨デリバティブ取引所の1つとしての地位を急速に確立しており、2050年までに倍増するアフリカの人口増加を利用することを目的としている。アフリカ大陸ではすでにデジタルテクノロジーが急速に普及されており、パートナーシップの成功は避けられない。
FTXとAZAは、インフラストラクチャーを確立させ、教育リソースを開発していくほか、大陸全体でWeb3の使用を促進するネットワーキングの可能性を提供することを計画している。ブロックチェーン分析を手掛けるChainalysis(チェイナリシス)の予測によると、アフリカはすべての地域の中で最小の仮想通貨経済を有しており、その結果、パートナーシップは地元のNFTプロジェクトとアーティストをFTX NFTマーケットプレイスに持ち込みたいと考えているとみられる。
FTXグローバルドミナンス
FTXにより、NEXTMONEYの特集記事「FTXが「FTXヨーロッパ」を立ち上げてヨーロッパ市場へ進出」で報じているように、ドバイでFTXヨーロッパの立ち上げ発表後すぐに、アフリカへの進出を発表している。
両事業は、将来のある時点でアフリカの法定通貨とデジタル通貨の取引ペアを導入することを計画しているほか、アフリカの消費者がWeb3経済に参加し、学習するための経路が開発され、教材やネットワーキングの可能性が含まれているとのこと。
AZAFinanceのロッシエッロ創設者兼CEOは今回のコラボレーションについて次のように述べている。
サムのリーダーシップと、Web3内での倫理的拡大への彼の取り組みは並外れたものです。アフリカの通貨を取引するためのアフリカ最大のプラットフォームを構築したとき、1つのことが明確になりました。それは、この大陸がグローバルなデジタル経済の未来であるということです。
さらに、FTXのサム・バンクマン・フリード(SamBankman-Fried)CEO兼創設者は、次のように述べている。
エリザベスと同氏のチームがアフリカ全土で素晴らしい仕事をしてきたため、私たちは彼らと提携することを選びました。私たちは、彼らや地元の規制機関と緊密に協力して、当社のすべての製品とサービスを準拠した方法でアフリカ市場に提供することを楽しみにしています。