ブロックチェーン詐欺グループが再び攻撃、Blast ネットワークで新たな計画を開始

ブロックチェーン詐欺グループがBlast ネットワークで新たな計画を開始

Magnate、Kokomo、Lendoraなどのプラットフォームでの詐欺で有名なブロックチェーン詐欺グループが、Blast（ブラスト）ネットワークで新たな計画を実行したことが明らかになった。

Community Alert: The group of scammers who stole 8 figs with Magnate, Kokomo, Lendora, Solfire, etc is back with a new project on Blast @Leaperfinance

Last week they funded an address on Blast with ~$1M of laundered funds from the previous rugs and have begun adding liquidity… pic.twitter.com/yqRKvZuuye

— ZachXBT (@zachxbt) April 14, 2024

詐欺師は生活のあらゆる分野に存在し、仮想通貨の世界でも被害者を陥れようとしており、仮想通貨の分かりにくい構造とその高いボラティリティが、リスクを貪（むさぼ）る被害者を罠に嵌めようとしているようだ。以前のベンチャーでは、このチームは短期間で多くのプロジェクトを立ち上げ、かなりのTVL（預かり資産）に達しており、ブロックチェーン探偵ZachXBTによって検出されたこの活動は、投資家が警戒すべきことを示唆している。

詐欺の収益は当初、イーサリアム（Ethereum/ETH）のアドレスからポリゴン（Polygon/MATIC）ネットワーク上の別のアドレスに移動され、その後、資産はラップドイーサ（Wrapped ETH/wETH）に変換され、Orbiter（オービター）、Bungee（バンジー）などのブロックチェーンブリッジを経由して複数のブロックチェーンに送られたとのこと。

詐欺師は被害者に別の罠で流動性を増加

Blastネットワークから移動した資産でLEAPトークン（LEAP Token/LEAP）を購入した詐欺師は、疑うことを知らない被害者に対する別の罠を仕掛けることで流動性を増加させた。

ZachXBTは、このチームがBase（ベース）プラットフォーム上でZebraLendingとして知られる別プロジェクトの背後にもいると疑っており、Baseネットワーク上のこのプロジェクトのロックされた総額は311,000ドル（約4,777万円）となっている。また、ZachXBTが注意深く監視しているこの詐欺グループは、Base、Solana（ソラナ）、Scroll（スクロール）、Optimism（オプティミズム）、Arbitrum（アービトラム）、Ethereum（イーサリアム）、Avalanche（アバランチ）など、多くのネットワークで同様のシナリオを実行。このチームは、コード監査が甘く、表面的な監査報告書を取得する企業と協力することで、プロトコルの信頼性を被害者に保証できると指摘している。

そのため投資家は、誇大宣伝されたネットワーク上で栄えるこのような詐欺グループには特に注意する必要があり、最近の報告では、Solanaネットワークで開始されたプリセールの半分が詐欺であったと言及されている。

一方で、2024年4月末に予定されている新ネットワークのローンチを前に、BlastのTVLは21億ドル（約3227.5億円）に達しており、仮想通貨投資家から強い関心を集めるこれらの新しいネットワークは、急速なTVLの伸びを経験。ただし、ネットワーク上のプロトコルのかなりの部分は悪意のある個人によって開始されているため十分な注意が必要だ。