ビットフィネックス証券がエルサルバドルのホテル開発向けトークン化債務計画を発表

ビットフィネックス(Bitfinex)がエルサルバドルの観光分野に参入

Bitfinex Securities(ビットフィネックス証券)は2024年4月11日(木曜日)、「エルサルバドル国際空港のハンプトン・バイ・ヒルトン・ホテル複合施設(Hampton by Hilton hotel complex at El Salvador International Airport.)」の建設に資金を提供するためにトークン化された債券発行を開始する計画を発表した。

同ホテルはエルサルバドル国際空港に建設される予定で、4,484平方メートルのプロジェクト開発を促進するために、多額の資金625万ドル(約9.5億円)を調達することを目指している。Bitfinex Securities El Salvador S.A. de C.V. は現在、トークン化証券分野の著名なプレーヤーであり、ハンプトン・バイ・ヒルトン・プロジェクトのトークン化債券発行の先頭に立っている。ビットフィネックス証券の最高技術責任者パオロ・アルドイーノ(Paolo Ardoino)氏は11日の声明で、(これは)初期の資本市場の発展と市場への新たな資産クラスの導入における重要な一歩を表していると述べた上で、次のように述べている。

通常はそのような資産に投資する機会がない投資家に初めて投資の機会が与えられる一方、資本へのアクセスが少ない市場の発行体は新たな資産クラスを利用して資金調達を行える。

ブロックチェーン技術を活用し、Bitfinexエコシステムの不可欠な部分であるBitfinex Securitiesを使用すると、企業は株式、債券、その他の金融商品のトークン化されたバージョンを直接上場することで資金を調達できる。特に、エルサルバドルの空港ホテル複合施設に対するトークン化債券発行は、この国のデジタル資産エコシステムにおける画期的な瞬間を表している。ビットフィネックス証券は2024年初めにエルサルバドルのデジタル資産証券法に基づいてエルサルバドルで営業するための最初の規制ライセンスを取得し、規制された投資機会を求める市場に参入できるようになった。

トークン化債券発行はEl Salvadorの経済成長と雇用創出の可能性

発表によると、ビットコインのサイドチェーンであるリキッド(Liquid)ネットワーク上で発行されるトークンを利用し、投資家はこのプロジェクトに参加し、トークンを米ドルやテザー(Tether/USDT)と取引できるという。

トークン化された債券発行は、経済的な影響を超えて、エルサルバドルの経済成長と雇用創出を促進する可能性を秘めている。発表によると、建設段階で1,000人の雇用を創出し、複合施設の運営時には最大5,000人の雇用を創出することを目標としており、この取り組みは、仮想通貨を活用した投資が地域コミュニティに与える影響を強調。今発表に際し、Inversiones Laguardia(インベルテス・ラグアルディア)社の社長、ロベルト・ラグアルディア(Roberto Laguardia)氏は次のように述べている。

最近施行されたデジタル資産法により、これまで利用できなかった資本市場へのアクセスが可能になります。このアクセスにより、重要な観光関連インフラの開発が可能になり、それによって観光分野の成長の可能性が解き放たれます。この拡大は最終的にエルサルバドル国民全員に経済的利益をもたらすでしょう。

エルサルバドルは引き続きこの地域の仮想通貨ハブであることを誇りにしており、教育省は、非営利団体MPB (Mi Primer Bitcoin、英訳:My First Bitcoin)と協力。当NEXTMONEYの特集記事「ビットコイン教育がエルサルバドルの公立学校制度の中心に」公立学校のカリキュラムの不可欠な部分として暗号教育を導入する取り組みに乗り出し、4月初めに第一期生の卒業生を無事に卒業させている。

ビットコイン教育がエルサルバドルの公立学校制度の中心に

2024.04.04