米保険会社、1億ドルのビットコインに投資
Massachusetts Mutual Life Insurance Co.(MassMutual)生命保険は10日、一般投資口座として1億ドル相当のビットコインを投資ファンドNYDIG(New York Digital Investment Group)に投下したことが分かった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が報じた。
NYDIGは機関投資家向けファンドとして23億ドル(約2400億円)の資産を運用しており、これまでに多くの機関投資家の仮想通貨投資を仲介している経験を有している。また今回、MassMutualがビットコインへの投資を合理的な投資と見なした理由は明らかにされていないが、デジタル化が進展する中で有意義な投資先を求めたことがビットコインへの投資に繋がったようだ。
NYDIGのCEOであるRobertGutmann氏は、今回のMassMutual生命保険の投資について「ビットコインと保険業界の両方の歴史の中で、この素晴らしい瞬間を誇りに思っています」とコメント。一方で、MassMutualのスポークスパーソンは「世界がますますデジタル化を遂げていく中で、意味のあるエクスポージャーを提供するためにビットコインへの投資を決定しました。」と述べている。
大手企業らのビットコイン投資が加速
1億ドルという金額は、2350億ドルの一般投資口座に保有するNYDIGにとって非常に小さなものだが、169年の歴史を持つ保険会社がビットコイン投資に参入したことには大きな意味がある。実際に、新型コロナウイルスの感染が拡大した今年の春以降、多くの機関投資家がビットコインおよび仮想通貨投資へ投資しており、NYDIGは機関投資家をターゲットにした活動に力を入れている。
特にMicroStrategy(マイクロストラテジー)は今年初め、2億5000万ドル相当のビットコインを購入したが大きな話題となったが、ビットコインに飢えすぎているとして、アナリストによって株価が格下げされている。このような最近の機関投資家の参入は、ビットコインの価格にも大きな影響を与えていると考えられており、ビットコイン価格は過去最高値の19,783ドルに達している。