中国インターネット大手3社、デジタル人民元パイロットテストに参加

中国蘇州市で2度目のデジタル人民元テストを実施

12月11日、地元メディアCLS (財联社)の報道によると、中国のインターネット大手3社が、DC/EP(DC / EP(Digital Currency/Electronic Payment)として知られるデジタル人民元の第2回目となるパイロットテストにまもなく参加することが分かった。

CLSは、中国の配車サービス大手のDiDi(滴滴出行:DiDi Chuxing)、SNSサービスを手掛けるTencent(テンセント)が支援する食品配達アプリMeituan(美団)、ビデオストリーミングプラットフォームBilibili(哔哩哔哩)も、蘇州市での300万ドルのデジタル人民元テストを支援していると報じた。

12月12日午前0時に始まるオンライン通販イベント「ダブル12(※ネット商戦デー)」を前に、1人当たり200元、約3,200円相当のデジタル人民元を蘇州市の公共サービスアプリを通じて、申請者の中から抽選で演出し、当選した10万人に配布する。デジタル人民元が使用可能な商店数は約1万店に上り、前回の深セン市で開催されたパイロットテストの対象店舗の2倍以上の規模となる。

オンラインサービスでもデジタル人民元使用が可能に

報道によると、パイロットテストは“宝くじ”と呼ばれて、当選者は中国工商銀行でDC / EPウォレットをアクティブ化することを選択した場合、DiDiの配車サービスやMeituanの自転車共有サービスでデジタル人民元を使用できるという。当選者が中国銀行でDC / EPウォレットをアクティブ化すると、加入者にプレミアムアニメーションビデオコンテンツを提供することで、中国大手動画共有サイトBilibiliでデジタル人民元の使用が可能だ。

蘇州市は先週、デジタル人民元200元×10万件を宝くじで地元住民に配布すると発表している。当選者は12月11日20:00から12月27日24:00まで、蘇州地域の指定されたオフライン販売店で購入するか、Jingdongモール(京東商城)を通じてオンラインで購入できる。さらに、デジタル人民元の抽選に応募した市民の一部は、オフラインウォレット体験活動に参加するために選ばれるという。

今回の蘇州市デジタル人民元パイロットテストは、中国国内で毎年恒例のダブル12オンラインショッピングフェスティバルで国内消費を増やすために計画されており、テストは、10月に深センで実施された最初のテストよりもはるかに大規模になるとの見方だ。

これまで蘇州市では、DiDi、Meituan、Bilibiliの3社が今年7月、デジタルア人民元の開発に参加するため、パートナーシップを締結、または中国人民銀行と協議したことが報告されており、地元メディアは3社の参加には特に驚いた様子はない。

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