カザフスタン政府が仮想通貨マイニングと取引所を規制する法律を採択

カザフスタン政府が仮想通貨マイニングの規制へ

カザフスタンの議員は、「On Digital Assets in the Republic of Kazakhstan(日本語訳:カザフスタン共和国のデジタル資産に関する)」の最終版を承認した事が分かった。

カザフスタンは仮想通貨、特に仮想通貨マイニングで進歩を遂げており、デジタル資産に参加する最新ラウンドで、首都ヌルスルタン(Nur Sultan)の議員はカザフスタン共和国のデジタル資産に関する法律の最終版を承認。他の多くの法案を含む新たな法律は、同国内での仮想通貨の流通を規制すると同時に、仮想通貨マイナーと取引所のライセンス制度を導入する事が盛り込まれている。

カザフスタンの上院議会は、カザフスタンでの仮想通貨と関連する活動に対して規制することを目的とした法案を採択した事により、同国内で仮想通貨エコシステムを確立する機会が生まれる。

カザフスタンの上院議会は2023年1月初めに法案を検討し、同国の下院議会がすでに承認した複数の修正案を提案。しかし、カシム・ジョマルト・トカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)大統領が下院を解散し、早期選挙を要求したため、現在問題が生じている。そのため、新しい下院が選出されるまで、上院がすべての立法権を保持しているとのことだ。なお、新しい法律は現在、修正案にまだ署名していないトカエフ大統領に委ねられている。

カザフスタンは仮想通貨マイニングに注力

仮想通貨マイニングに対する中国の取り締まりを受けて、カザフスタンは新たなマイニングのホットスポットになっている。

そのため、仮想通貨マイナーの流入が国の電力不足に深刻な圧力をかけていることから、カザフスタン政府は業界への規制を本格的に実施する必要に迫られている。トカエフ大統領は、国の税法を改正する法律を制定し、仮想通貨マイナーに高い税金を課している。また、新たに採択された法律により、政府はこの部門の法的枠組みを確立。仮想通貨マイナーと仮想通貨取引所のライセンスを導入することで、デジタル資産の市場を合法化させていくとみられている。一方のカザフスタン政府は、新たに制定された法律が外国からの投資を呼び込み、税の徴収増によって予算収入を増やすことを望んでいる。