マウントゴックス元CEOに懲役2年半の有罪判決|横領罪は無罪
民事再生手続中であった仮想通貨交換所「Mt.Gox(マウント・ゴックス)」の元CEOマルク・カルプレス被告は、業務上横領などの罪に問われており、15日東京地裁で行われた判決公判で有罪判決が下された。
業務上横領罪と会社法違反(特別背任)については無罪とし、私電磁的記録不正作出・同供用罪で懲役2年6ヶ月、執行猶予4年となった。
カルプレス被告は全面無罪を主張し、2014年に85万BTC(当時5億ドル相当)が大量消失した事件に関して「ハッキングされて盗まれた」と容疑を否認。
警視庁の捜査でも原因が究明できず未解決となっている。
起訴状では、顧客資金を管理していた口座から計3億4千万円を自身の口座に送金し着服し、私的に使用したとされている。
カルプレス被告は起訴内容に対し以下のように述べた。
顧客のお金を不正に使ったことはない。
会社からの貸付金として会計処理をし、後で精算するつもりだった。
と無罪を主張した。
判決では2013年2月〜9月に、Mt.Goxの取引システムに接続し、自身の口座に3350万ドルが入金されたようデータを改ざんしたとされている。