南アフリカ高等裁判所、BTC詐欺首謀者ウィリー・ブリードの破産を宣言

南アフリカ高等裁判所、BTC詐欺首謀者ウィリー・ブリードの破産を宣言

南アフリカの高等裁判所は、ビットコイン詐欺の首謀者ウィリー・ブリード(Willie Breedt)の破産宣言をした。News24の報告によると、裁判所の判決は不満を抱いた投資家サイモン・ディックス(Simon Dix)氏による申請に基づいている。

ウィリー・ブリード容疑者は、仮想通貨詐欺の疑いがもたれているVaultage Solutions(VS)CEOを務めていた人物で、南アフリカの地元メディアの報道によると、推定2,000人におよぶ投資家が、計2億2700万南アフリカランド(約14億2,600万円)をVaultAge Solutionsに投入し、ビットコインやその他の仮想通貨に投資していた。

昨年12月、南アフリカ国防軍大佐が率いる投資家らによってブリード容疑者が発見された。同容疑者から投資金回収のため、債権回収者グループへ呼びかけていた間に雲隠れしていたことが発覚。休暇に向けてモザンビークへ向かう直前、ブリード容疑者自らが全ての連絡を断ち雲隠れをしたが、その直前に南アフリカ共和国東ケープ州ジェフリーズベイで警察を相手に脅迫事件を起こしている。

ブリード容疑者のトラブルは2019年11月に“仮想通貨不況の時代”に始まったものの、市場は十分に回復し、VSが失った数百万を取り戻すことができると楽観視していたことが伝えられている。2019年11月のビットコイン価格は、7,200ドルから6,600ドルに下がったものの、この「不況」は短命で、翌日には、ほとんどすべての損失が取り消され、価格も11月後半には7,000ドルを超えた価格を推移している。

News24のレポートは、ブリード容疑者の銀行口座を調査した一部投資家による請求について言及している。調査により、詐欺の可能性があると判断されている。この投資家は以前5,200万ランド(約3億2,700万円)を保持していた口座が現在空であると主張しているが、証拠については提出されていない。

南アフリカのブロックチェーンジャーナリストのジェームズ・プレストン(James Preston)氏は、詐欺かどうかに関係なく、仮想通貨の大量採用には時間を要すると述べている。しかし、ニュースレポート自体が不正確であり、一般的なレベルの無知を露呈していると不満を述べる投資からも多い。

南アフリカ準備銀行は、Vaultage Solutionsの詳細調査団として、企業会計事務所PricewaterhouseCoopersを任命した。なお、先週金曜にブリード容疑者が逮捕されたというニュースが報じられているが、News24は真実ではないことを確認したと報じている。

参照記事:Bitcoin.com

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