仮想通貨アルゴランド、コロナウイルスを阻止するブロックチェーンアプリを発表
シンガポールに拠点を置くブロックチェーン企業アルゴランドは、コロナウイルスを抑制するためのブロックチェーンアプリ「IReport-Covid」を発表した。
このアプリは、ユーザーが新型コロナウイルスに関する感染例や症状などについて、匿名で報告できるようになっている。具体的には年齢や居住地の他に、感染症上の有無や症状、検査の有無、隔離状況などを報告できる。
Algorandの声明によると、アプリを使用するとユーザーは新型コロナがどのような影響を与えているか現状を理解することができ、多くの人が症例報告することでウイルス対策の研究支援に役立つと説明している。
アプリ上の情報は編集・削除することができず、自動的にAlgoradnのブロックチェーン上で公開される。
IReport-Covidアプリの開発中に、研究チームの代表を務めたDr. Tal Rabin氏は、このアプリはユーザーが新型コロナに対抗するため、役立つデータを提供することができると述べた。また、将来的に他のウイルス情報を調達する際にもこのアプリが有益であると語っている。
IBMなども新型コロナのデータ共有への取り組みを開始
IBMやオラクル、WHOといった大企業及び団体も新型コロナに対抗するためにデータ共有プラットフォーム「MiPasa」の取り組みを開始している。
IBMによると、現在様々な機関によってやりとりされているデータに一貫性が無く、信頼性の高い情報はあってもそれを検証できる統一された報告・共有プラットフォームがないという。
その点から、ブロックチェーン上に構築されたMiPasaというプラットフォームを利用することで、適切な機関が簡単にアクセスできるようにすると説明している。
また、プライバシーを保護した上で感染者をマッピングすることにも取り組んでいるという。
ブロックチェーンを利用したデータ共有のフレームワークが、今後どのように利用されていくのか注目したい。