仮想通貨取引所ビットフィネックス、87の取引ペアを廃止

仮想通貨取引所ビットフィネックス、87の取引ペアを廃止

大手仮想通貨取引所ビットフィネックス(Bitfinex)は、取引プラットフォームから87の取引ペアを完全に廃止することを発表した。今回の決定は、2020年3月26日に有効になる。ビットフィネックスは、今回多くの取引ペアを廃止する理由を「流動性を確保するため」と語っているが、流動性の少ない仮想通貨ペアの大掃除だとみる意見も少なく無い。

今回排除される仮想通貨の中には、Bancor(BNT)やQtum(QTM)など、2017年頃に話題になり多くの取引が行われたプロジェクトもあるが、ビットフィネックスでの取引量は減少していった。それでもいくつかのアルトコインは活発な動きを見せており、今年の初め頃には盛り返すような熱量も鑑みれた。ビットフィネックスが、多くの仮想通貨ペア廃止計画をいつから考えていたかは不明だが、国際経済全てを巻き込むCOVID-19の影響は全ての仮想通貨取引量に深刻な影響を及ぼしたようだ。

取引ペアが廃止されたからといって、仮想通貨自体が上場廃止されるという意味では無い。

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合計133種類の取引ペアが廃止に

ビットフィネックスは、今年の3月2日にも46の仮想通貨取引ペア廃止を発表していた。今回発表された87ペアと合わせると、合計133種類の取引ペアが一月の間に廃止されたことになり、これはビットフィネックスの取扱仮想通貨ペアの3分の1が無くなることを意味する。

テザー(Tether)との関係性はいかに

ステーブルコインの代表テザーと、ビットフィネックスの親会社は同じであり、その緊密な関係から度々疑惑の目が向けられて来た。両者の関係を利用し、市場操作や違法行為の隠蔽をしているという指摘から、ビットフィネックスを相手取り集団訴訟が行われているが、被害額が150兆円を超えていると原告側は主張している。この裁判は未だ裁判所の中にある。

また財務省も、2億4000万ドル相当のテザーを刷ったとして、目を光らせている。