仮想通貨テゾス、全ての集団訴訟が解決

テゾス財団は、仮想通貨テゾスについて、現在発生していたすべての集団訴訟の和解に調印したと発表した。和解が裁判所により承認された場合、およそ2億3200万ドルの初期コイン提供(ICO)など、長年にわたるブロックチェーンプロジェクト紛争が終結することになるとのこと。

テゾス財団は、テゾスプロジェクトとコミュニティ全体の利益になるとテゾス財団が考えたため、すべての申し立てを解決することを選択した。この発表で述べられているように、テゾス財団は「私たちは訴訟が無益なものであると同時に、どんな過ちも犯していないと信じています。また、法廷での戦いを続けることに伴う費用と時間、法的費用を考慮すると和解したほうが様々な点で有意義だと判断しました」と和解に至った経緯を述べた。

クラーケン、仮想通貨テゾスのステーキング開始

2019.12.12

テゾスは2018年7月、約260億円の資金調達に成功した歴史上最大のICOであったが、プロジェクトはすぐに、ICOが違法かつ未登録の証券提供であるとみなされ、訴訟に見舞われていた。また、テゾス財団は今月、財団の保有する資産を明らかにしており、公表されたデータによると、財団は1月末の時点で約6億3500万ドル(約706億円)の資産を保有している。同時に2019年に入り開発者の順調な増加も報告されており、訴訟問題を抱えつつもテゾスプロジェクトの進行状況は順調に進んでいたことが伺える。

Tezos(XTZ)は、ビットコインとの価格の相関性が低い仮想通貨としても知られており、2020年に入り、価格は一時400円を超え、時価総額も10位にランクインしていた。和解に向けた手続きは、現在のところ裁判所の承認を待っている段階であり、承認され次第和解が成立するとのことだ。