ゲーム開発大手スクエニ、ブロックチェーンゲームに出資

ゲーム開発大手スクエニ、ブロックチェーンゲームに出資

ブロックチェーンゲーム開発企業であるアニモカ・ブランドが3月20日、ブロックチェーンによる仮想世界プラットフォーム「The Sandbox」を開発する同社子会社のTSB Gamingが、スクウェア・エニックスなどから現金や仮想通貨で200万ドル(約2億2000万円)を資金調達したと発表した。資金調達は2019年第3四半期(7-9月期)に行われ、「The Sandbox」の開発に活用される。

マインクラフトのブロックチェーン版とされるThe Sandboxは、自分で世界を作って遊ぶMMOゲーム(大規模多人数参加型ゲーム)。3Dボクセル(ブロック)による仮想世界で、所有する土地やアイテム、キャラクターなどをイーサリアムブロックチェーンによる代替不可トークンとして売買することができる。プレイヤーがボクセル型が特徴のゲーム体験を自分たちで構築してマネタイズできるだけでなく、構築したゲームの所有権を収益化できる特長を持つ。

今回出資した企業は、スクウェア・エニックスのほか、Bクリプトスとグローバル・ベンチャーズ。資金調達は、現金83%、仮想通貨(ビットコインテザー)17%の割合で、将来株式取得略式契約スキーム(SAFE)と、SANDの発行を通じて行われた。アニモカブランズ共同創業者で会長のヤット・シウ氏は、出資を受けたことについて、「スクウェア・エニックスという伝説的なゲーム企業から出資を受けたことを誇りに思う」と喜びを表し、「Bクリプトスからの出資とともに、The・Sandboxの日本市場展開が近づいている」と述べている。

The Sandboxは、企業からの資金調達だけでなく、ICOによる資金調達を強みにしている。今年に入って仮想空間内の土地を販売する2回のプリセールを行い、1万以上の独自トークン「SAND」を売却。1300ETHを超える資金を調達している。3度目のプリセールは、3月31日を予定。アニモカ・ブランドは、The・Sandboxのリリースを2020年後半に予定している。