米FRBの緊急利下げで、ビットコイン価格が安定|しかし直後、急落
米国連邦準備制度理事会は、15日に7,000億ドルの即時注入(国債5,000億ドルとモーゲージ・バック証券2,000億ドル)に加え、金利を引き下げる発表を行なった。今回のような処置は、2008年のリーマンショック以降初となる。
「委員会は法廷の義務と一致して、最大限の雇用と物価の安定を促進しようとしています。新型コロナウイルスの影響は、短期的には経済活動を圧迫し、経済の見直しを迫るリスクをもたらします。これらの進展を踏まえて、委員会は、金利の目標範囲を、0~1/4%まで引き下げる決定をしました。」
ビットコインと世界市場の関係は正
これにより、ビットコイン価格はすぐに反応し、5,170ドルから5,960まで急上昇した。過去には新型コロナウイルスの影響がビットコインへ与える影響は、比較的少ないとの意見もあった。しかし、50%以上の価格下落や連邦準備制度理事会の発表から直ぐに価格が反応することから、ビットコインが世界市場と同じ相関関係にあることは明らかだ。
ビットコインの短期的な価格の方向性は
仮想通貨メディアCrypto Potatoは、ビットコインの価格がグローバル市場と相関性があることを仮定すると、ウォール・ストリート先物市場(DJI)が開く時間によって方向性が決まる可能性が高いことを指摘していた。DJI市場は開いてから8%近く価格を下げているが、ビットコインも7%近く下落と、概ね同じような値動きを見せている。
ビットコインの価格が5,300ドル前後の壁を突破したのち、大きく価格を上昇させたため、強気な価格展開の始まりのような予兆を出していたが、16日現在5,000を割るような価格帯まで下げてきている。
新型コロナウイルス感染者は世界で16万人を超え、アメリカでも3,000人を突破と、まさに歯止めの聞かない状況になっている。連邦準備委員会が行なった処置が、アメリカ経済や仮想通貨市場にどのような影響を与えてくるのか、以前不透明な状態が続いている。