KDDIがデジタル通貨を推進|仮想通貨取引所ディーカレットへ出資

KDDIがデジタル通貨を推進|仮想通貨取引所ディーカレットへ出資

ディカーレットが18日に発表したプレスリリースによると、KDDI、amファイナンシャルホールディングス、ウェブマネーの4社は、デジタル通貨に関する共同検証を実施すると発表した。この共同検証では、ブロックチェーン上にデジタル通貨を発行し、発行から流通・償却までのプロセスと決済処理などを、スマートコントラクトを利用し検証するとのこと。

具体的には、ウェブマネーがデジタル通貨の発行・管理を行い、KDDIが共同検証の参加者に配布、指定されたカフェでデジタル通貨を使用した決済をする。また前日との気温差によって、ホット料金を自動的に変動させるなどの検証も合わせて検証するようだ。実証実験は、2020年2月18日から28日までの10日間で行われる予定で、将来実用化する上での課題も探る予定だ。

デジタル通貨ビジネスの推進と新たな顧客体験の創出

今回共同検証に至った背景として、ブロックチェーン技術の普及と、需要の増加を上げている。共同検証を通して、需要を満たす決済処理技術を確立する事ができれば、ダイナミックプライジングやリアルタイム決済の普及を後押しする事ができるという。

また、4社は共同で「スマートマネー構想」を掲げており、昨年7月にはKDDIがでディカーレットに出資をしている。共同検証は、出資時の目的である「デジタル通貨ビジネスの推進および新たな顧客体験価値の創出」の一環でもあるとのこと。プレスリリースでは、各社それぞれの役割も記述されており、以下のような内容になっている。

  • KDDI
    デジタル通貨の発行依頼をウェブマネーに出し、発行された通貨の流通を行います。
  • auフィナンシャルホールディングス
    プロジェクト全体の進捗管理などを行います。
  • ウェブマネー
    資金移動業者の登録に基づき共同検証で利用するデジタル通貨を発行します。
    また、本検証の終了時には発行した通貨の償却を行います。
  • ディーカレット
    デジタル通貨の発行・管理を可能とするプラットフォーム、また共同検証で利用する決済用ツールを提供します。