リブラ協会、技術開発を担う独立団体を設立
フェイスブック社が構想する仮想通貨リブラの運営団体「リブラ協会」は、リブラネットワークの技術ロードマップを指示する目的として、プロジェクトに貴重な専門知識をもたらす5人のメンバーを選出した。
この5人の専門家によって構成される組織は、「技術運営委員会(TSC)」と呼ばれ、技術ロードマップを指示はもちろん、リブラネットワークの技術設計と開発を監督および調整を行う。発表による主な内容は以下の通りだ。
- Libraネットワークの技術ロードマップの指示
- 選択した特定の問題の研究を迅速に追跡するためのテクニカルワーキンググループの形成
- コードベース開発のガイド
- 健康で熱心なLibra開発者コミュニティの構築
また、リブラネットワークの技術開発を担う独立した団体であるTSCは、2020年第1四半期にまでに、技術ガバナンスのフレームワークと関連文書を公開する予定だ。TSCの設立に関して次のように発表で前向きな考えを示している。
「リブラプロジェクトにとって重要な前進です。Libraプロジェクトは自治的であり、1つの組織の制御から独立するというのが、協会のビジョンでした。」
現状のリブラの開発状況は、内部に関する詳細な情報は明らかになっていないものの、各国の規制当局からプロジェクトを批判されている。フェイスブックCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は昨年10月、米規制当局の承認を得ることなくデジタル通貨リブラの販売を進めるつもりはないとコメント。リブラを使用したグローバルな支払いシステムが、マネーロンダリングなどの犯罪に使われる可能性があるという懸念からの発言だ。