ソラリスバンク、仮想通貨カストディ提供へ子会社を設立
ベルリンに拠点を置き、銀行免許を持つフィンテック企業SolarisBank(ソラリスバンク)は、仮想通貨の保管ソリューションを提供する子会社、solaris Digital Assets GmbHの設立を公式発表した。新たな子会社はSolarisBankのホワイトラベルバンキングの全サービスに、APIアクセス可能なプラットフォームを提供する。
SolarisBankのビジョンは、銀行と仮想通貨の間のギャップを埋めるために、ブロックチェーン業界の先駆者に銀行インフラを提供することだったと、マネジーングディレクターであるMichael氏は語っている。
「現在我々は、Solaris Digital Assetsを使用し、デジタル資産のパイオニア向け主要インフラプロバイダーになることに集中することで、この取り組みを深めている。」
パートナーがライセンスを取得することの不要化へ
デジタル資産の市場は、既に数百億ドルの規模に達しており、安全な保管は規制上の重大な懸念事項になっている。そのため、仮想通貨の保管に関わる市場参加者は、連邦金融監督局(BaFin)など地元の規制当局から認可を受ける必要がある。
しかし、Solaris Digital Assetsがドイツ市場の規制要件を満たし、デジタル資産の準拠ストレージを確保することで、パートナー自身がライセンスを申請する必要が無くなるようにする。同社は、2020年に仮想通貨ビジネスのライセンス申請をする予定だ。また、Solarisのマネジーングディレクター Alexis Hamel氏はこの件に関して、以下のように語っている。
「デジタル資産は価値交換の方法を変えるが、安全なデジタル資産管理サービスを開始するためには、まだ大きなハードルがある。現在のインフラは、大量導入に十分なほど顧客フレンドリーではない。そのため、アカウント・カード・KYCなど認可されたデジタルバンキングサービスと共に、最先端の保管ソリューション「ワンストッププラットフォーム」を提供したいと考えている。」