リップル社提携のBitPay、3つのステーブルコインをサポート

リップル社提携のBitPay、3つのステーブルコインをサポート

2011年に設立した仮想通貨ウォレットおよび決済サービスを提供するBitPayが、3つのステーブルコインのサポートを発表した。BitPayは今年10月にリップル社と提携している。

今回新たにサポートされる3つのステーブルコインは、Circle社が手がけるUSDC、ウィンクルボス兄弟の運営する取引所ジェミニのGUSD、カストディサービスも提供しているパクソストラストのPaxos。仮想通貨決済を導入する売り手側が、決済時に利用された仮想通貨の価格変動リスクを受けないよう、銀行口座へ法定通貨を出金するサービスなどを専門としてきた。

一方で、ステーブルコインは法定通貨と価格が連動するため、ボラティリティの問題は存在しない。BitPayではこれまでにも、金融インフラが整っていない地域などでもステーブルコインの決済オプションを提供してきた。また、BitPayは今回の追加と合わせて、ユーザーへのサポートも拡張。ウォレット間のステーブルコインのトランザクションは、高速かつ安価に行うことが可能だ。

テザーが追加されなかった理由

現在仮想通貨市場でもっとも利用されているのは、テザー(USDT)だ。コインマーケットキャップのデータによれば、テザーの1日あたりの取引量は約2兆円。ビットコインの1兆9,000億円を上回る取引量を誇っている。ボリュームで比較しても、ランキングでは第1位となっている。つまり、世界で最も多く使われている仮想通貨ということだ。それにも関わらず、今回新たに追加されるステーブルコインに、テザーの名前はなかった。

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今回追加された、USDC、GUSD、Paxosに関しては、いずれも米国当局の規制下にある。一方で、テザーはこの規制下にはないどころか、ニューヨーク州司法当局(NYAG)から違法に業務を行ったことなどで訴追されている。加えて、準備金不足の問題も浮上している。以前までは米ドルに100%裏付けされたステーブルコインであったが、後に公式ページで米ドルと金融資産に裏付けされたステーブルコインに変更されている。また、テキサス大学のジョン・M・グリフィン教授とアミン・シャム氏のレポートでは、2017年の仮想通貨バブルはテザーと兄弟会社のビットフィネックスが引き起こしたものだと指摘されていた。

テザーを支払いオプションとして追加することは、BitPayのユーザーにとっては良いことかもしれない。しかし、こうした疑念や問題がつきまとっていることからも、当局の規制に準拠したいBitPayが今回サポートを行わなかったと考えられる。