テザー社、「クジラ1頭の価格操作」について正式反論

テザー社、「クジラ1頭の価格操作」について正式反論

2019年11月7日、テザー社と取引所Bitfinexはそれぞれの公式サイトにて、「2017年に起きたビットコインの価格上昇はテザーを使用した1頭のクジラによって操作された」とする論文に対し、反論する文書を発表。

論文の概要

前回の論文は2018年6月25日にテキサス大学のJohn M. Griffin(ジョン・グリフィン)氏とオハイオ州立大学のAmin Shams(アミン・シャムス)氏によって発表され、11月5日に更新投稿された論文も2人の手による。

論文では「1頭のクジラ」が誰なのか、国籍すら不明で特定されていない。ただ「Bitfinexでの取引量の大半を占めている」としか判明していない。これを根拠に、米ドルという資産の裏付けなしにテザーが大量に不正発行され、そのテザーを元にビットコインが買われ、結果として2017年にビットコインの価格が高騰した、という主旨の論文になる。

著者は「それ(価格操作)がBitfinexによるものでなければ、頻繁に取引をする誰かだ」と発言している。アルゴリズムを使用してブロックチェーンデータを分析したと言われても、それでこの結果と言われると、さすがに誰でも首を傾げたくなる。

反論の内容

簡単にだが反論をまとめた。

グリフィン氏とシャムス氏は、前回よりも酷い内容の論文を発表した。改訂された論文は、2017年のビットコインの価格高騰の原因は1頭のクジラにあるという下手な主張と相まって、前回と同じ方法論的欠陥に苦しんでおり、(前回より)内容の薄まったバツの悪いものだ。

2人が出した結論は、欠陥だらけの不完全なデータに基づいている。数ある欠陥のうちの1つを例に挙げるなら、取引タイミングや異なる取引所間での資金の流れに関する正確なデータがない。この事は著者も認めている。重大なデータ不足は、疑問のある取引が発生したことを確立できないことを意味する。

改訂された論文は、都合のいい部分だけのデータを抜き取ったチェリーピッキングに基づいている。著者は仮想通貨市場とテザーの需要についての基本的な理解が不足している。

最後は完全否定で締めくくった

反論の最後に「テザー社およびその関連企業は、仮想通貨市場またはトークンの価格設定を操作するためにテザーを発行したり、使用したことはない」と一連の騒動を否定。ビットコインの価格を意図的に操作するためにテザーが発行されていると断言するのは愚かだ結んだ。

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