イーサリアム創設者、Googleの量子超越性のFUDに対して「実用には程遠い」
Ethereumの共同設立者Vitalik Butelin氏は、Forkast NewsのAngie lau氏とのEthereum2.0の開発状況やネットワークの将来についてのインタビュー中に、一般的に広がっている量子コンピューティングのFUD(恐怖・不確実性・疑念の頭文字)について質問され「googleの量子超越や量子コンピューティングについては多くの誤解がある」と返し、以下のような説明を行った。
「Googleの量子超越性に関するアナウンスは、コンピューターでシミュレートできるよりも計算的に複雑で、作成可能な量子プロセスフが存在することを証明しました。水素爆弾に例えるのであれば、核融合エネルギーは巨大な爆発を引き起こすことができる証明にはなりましたが、巨大な力を利用して有用な物を作成できるということは証明されていません。」
またVitalik氏は構造的な理由から、量子コンピューティングを利用して特定の計算を実行できるようになるまで10年以上時間がかかると話、「明日全ての世界が変わるような話ではない」と話た。更に、仮に特定の計算ができる量子コンピューターが作成されたとしても、全ての暗号を突破することはできないと述べ、量子コンピューターが突破できる各アルゴリズムについても、量子耐性があり、置換可能なアルゴリズムが存在する。と付け加えた。
Ethereum2.0の開発状況は良好
Vitalik氏はAngie氏との対談の中でEtherum2.0のスケーリング技術の進捗についても触れ、多段階のプロセスで展開されることを維持しつつ、テストネットワークの公開に非常に近づいていると述べた。
「これを行った理由は、より安全で保守的な物にするためです。新たしいものが機能するという証明ができる前に、既存のエコシステムに機能を移したく無いはずですから。」