アメックス社、保存記録とレシート画像を照合するブロックチェーン技術に関する特許を申請

13日にUSPTO(米国特許商標庁)が開示した特許申請書によれば、金融サービスを提供する大手企業であるアメックス社(American Express)は、ブロックチェーン技術を利用してレシート画像の取り込み及び、送信するシステムに関連した特許を申請したようである。

今回特許の申請を行ったのは、アメックス社の旅行部門業務を担っているAmeican Express Travel Related Services Company(アメリカン エクスプレス トラベル リレーティド サービシーズ カンパニー)であり、提出された特許申請書は「レシート画像と関連レコードの連動」と題されており、レシート画像の受信及び、送信、記録方法の新たな手法が書かれている。

提出された申請書によれば、利用者は今回特許出願されたシステムを利用することで、モバイル端末を使いレシートの画像の取り込みが可能になるという。取り込まれた画像は、今回特許出願されたシステムの中で「光学的文字認識」を利用し画像解読を行い、解読された画像は関連記録である「取引記録」と照合されることとなる。

また出願書類では「データベース」の使用についても記されており、「書類に記載されているデータベースは、相関的な構造や階層的な構造、ブロックチェーン構造、グラフィカル構造やオブジェクト指向の構造及び、その他のデータベースの構成が含まれる可能性がある。」と記されている。

ブロックチェーン特許と、アメックスの狙い

ブロックチェーン技術をデータストレージへと使用するメリットについて、出願書類では以下のように説明している。

「増え続けるデータ記録を維持するための分散型データベースをブロックチェーンの構造上では保有することが可能である。個々の取引情報及び、ブロックチェーンでの実行ファイルの結果を各ブロックで保持することが可能なため、ブロックチェーン技術を用いることで、より安全な手段を提供することが可能となる。」

また同社は今年七月に、ブロックチェーン技術を利用して支払いの証明を自動化するシステムに関連する特許も申請していた。

アメックス社では今年の春、ブロックチェーン技術を利用してアメックス加盟店がカード利用者に対し、特注のサービスを提供可能にするとも発表している。