世界最大の仮想通貨取引所の一つとして挙げられる取引所Bitfinex(ビットフィネックス )。取引高や知名度もトップクラスの取引所ビットフィネックスは11日、同プラットフォームの公式サイトにて、法定通貨の引き出しに関して、以下の条件に達する顧客に対し「3%」の手数料を課すことを発表した。
- 任意の30日間における2回以上の法定通貨の引き出し。
- 任意の30日における引き出し金額が100万ドル以上の場合。
New high frequency/size wire withdrawals fee released, more info here https://t.co/c8FbmS18Rl
— Bitfinex (@bitfinex) November 11, 2018
ビットフィネックスは今回の発表に関して「顧客の99%以上は、今回の変更に関して影響を受けません」と、今回の発表の中で述べているが、市場のユーザーからは大きな憤りの声が挙がっている。
ビットフィネックスに向けられた疑惑の眼差し
ビットフィネックスは香港を拠点に置き、フィンテック企業「iFinex」によって2012年に誕生した仮想通貨取引所であり、POLONIEXやQUOINEXなどの取引所が提供するレンディング(貸付け)のサービスを提供する数少ない取引所である。ビットフィネックスはBTC/USD取引に関して、世界の取引所でも有数の実績を誇り、数多くの仮想通貨を取り扱っている。
ビットフィネックスといえば先日、ビットコインの急上昇に伴いステーブルコインのテザーが暴落。その時には、世界各国の取引所のビットコインの価格が平均73万円から74万円を推移している中、テザー社と共通の株主を持つビットフィネックスは約78万円までビットコインの価格が上昇した。
また、9月2日にTwitterで投稿されたツイートでは、約1億ドル(約110億円)のテザー(USDT)がコールドストレージからビットフィネックスに送金されたことが判明している。
さらに、ビットフィネックスとTetherの共通の主要提携銀行である「Noble Bank International」の財政超過により買収元を探しており、ビットフィネックスも同様の債務超過に陥っているのではないかと疑惑が挙がってたが、これについて、ビットフィネックスは債務超過を否定に関する声明を発表し、財政的な懸念点について全てを否定する形となった。
https://t.co/sJ3VxufDli is the sum of USDt dep/wds to/from Bitfinex. We are not ‘publishing’ fake numbers; the API method is called ‘movement_volume’ and isn't part of our ticker API. Not pushed by us, pulled by CMC. Another not-so-brilliant example of anti Bitfinex/Tether FUD. https://t.co/elGnsVfCfA
— Bitfinex (@bitfinex) October 23, 2018
ビットフィネックスは2016年、何者かに約120,000BTCをハッキングをされており、同プラットフォームが発行した「BFXトークン」と呼ばれる仮想通貨を発行することでハッキング被害を受けたユーザーや投資家へと返金をしている。
この歴史から、2016年におきたハッキング事件からビットフィネックスは債務超過が問題となり、テザー問題や今回の手数料制限に関する措置に移行したのではないかと疑問や疑惑の目が向けられている。