時価総額トップビデオゲーム会社の72.5%がWeb3に参入

時価総額トップのビデオゲーム会社の72.5%がWeb3 に参入

仮想通貨アグリゲーションプラットフォームのコインゲッコー(CoinGecko)によると、時価総額トップのビデオゲーム会社の72.5%がWeb3 に参入している事が分かった。

日本語訳:
Web3への取り組みを持つ最大手のビデオ ゲーム会社トップ 10

このカテゴリにリストされている上位企業には、マイクロソフト(Microsoft)やテンセント(Tencent)、ソニー(Sony)、ネットイースト(NetEast)、任天堂(Nintendo)などが含まれている。コインゲッコーは最新レポートの中で、これらのトップデジタル企業がさまざまな程度でWeb3テクノロジーを採用していると指摘。報告書によると、一部の上場企業はWeb3ゲームプロジェクトやブロックチェーンゲーム開発に直接投資する一方、ブロックチェーン関連の職にスタッフを雇用している企業もあるとのこと。

判明したトップ企業の72.5%は、このカテゴリーのビデオ ゲームメーカー40 社のうち29社を占めている。しかし、仮想通貨アグリゲーターは、ブロックチェーンゲームを開発している企業29社のうち24.1%に当たる7社だけであると指摘。コインゲッコーのブロックチェーンゲームを開発するトップビデオゲーム会社のリストには、テイクツー・インタラクティブ(Take-Two Interactive)、ネクソン(Nexon)、バンダイナムコ、コナミホールディングス、クラフトン、スクウェア エニックス、ユービーアイソフトが含まれている。

これらの企業はブロックチェーンゲーム開発を開始しているものの、コインゲッコーはクラフトンを先駆者として指摘。同レポートによると、クラフトンは2024年1月から7月までの完全リリースに先立ち、2023年12月にブロックチェーンゲームをソフトローンチする予定という。

ゲームエコシステム専用のNFTを開始している企業も

トップゲーム企業によるWeb3採用におけるコインゲッコーの注目点には、ジンガ(Zynga)のSugartownとバンダイナムコのRyuzo(龍造)が含まれ、これらはすでにゲームエコシステム専用のNFTを開始している事だ。

Ryuzoは2022年6月にNFTをローンチし、2カ月後の8月にSugartownもそれに続いている。ビデオゲーム会社によるブロックチェーンとWeb3テクノロジーの導入は進んでいるにもかかわらず、コインゲッコーはそのプロセスが比較的遅いと考えており、普及の遅れの原因として、スケーラビリティ、市場の受け入れ、規制の不確実性、潜在的なセキュリティ違反を特定している。

なお、2023年9月19日時点で、ビデオゲーム企業上位10社の時価総額は合計3兆2,196億ドル(約478.8兆円)となっている。ブロックチェーン業界の確立されたゲーム大手の現在規模48億ドル(約7138.5億円)を考慮すると、この業界の潜在的な市場が明らかになる。