クラーケンCEOが退任を発表
仮想通貨取引所クラーケン(Kraken)の創業者兼CEO(最高経営責任者)であるジェシー・パウエル(Jesse Powell)氏が退任することが発表された事が分かった。
パウエルCEOの後任には、現COO(最高執行責任者)であるデイヴ・リプリー(Dave Ripley)氏が就任する予定とのこと。パウエル氏はリプリー氏を選ぶ前に12人の候補者を評価しており、パウエルCEO退任後、同社の取締役会長の役割を担うとのこと。リブリー氏は2016年からクラーケンのCOOとして従事しており、新たな指導者の地位に上り詰める中で、自分の目標はパウエル氏と一致していると述べている。
パウエル氏が退任する理由
パウエル氏は、クラーケンの規模が大きくなった事を理由に退任を決意したと伝えられており、自分にとって、より消耗が激しくなり、楽しくなくなったと述べているが、まだ会社に非常に関与し続けるつもりであると語っている。
After my neck injury & surgery, I had a hard time getting deep sleep. I went extreme on diet, meal timing, cutting caffeine and optimizing environment. Still, I needed perfection to get a good night's rest. Turns out, all I had to do was go back to lifting weights 30 min/day. pic.twitter.com/pZcg79E7O5
— Jesse Powell (@jespow) September 20, 2022
首のけがと手術の後、深い睡眠をとるのに苦労しました。私はダイエット、食事のタイミング、カフェインのカット、環境の最適化に極端に取り組みました.それでも、ぐっすり眠るためには完璧さが必要でした。結局、私がしなければならなかったのは、ウェイトリフティングを1日30分に戻すことだけだった.
パウエル氏は仮想通貨業界で最も著名な人物の一人であり、初期のビットコインアダプターであり、常に顧客のプライバシーとイノベーションを提唱してきた。2011年以来、クラーケンのリーダーとして、パウエル氏は米国に拠点を置く取引所を仮想通貨空間の初期を構築しており、大きな影響力を持っている。
パウエル氏による社会的な話題への疑問とその影響
2021年にCFTC(米国商品先物取引委員会)は、クラーケンが先物取引業者として登録せず、デジタル資産の証拠金付き小売商品取引を違法に提供したとして、125万ドル(約1.8億円)の罰金を課したことなど、多くのトラブルにも見舞われている。
パウエル氏は、クラーケンがサンフランシスコの市街地にあるグローバル本社を閉鎖すると発表し、サンフランシスコは仮想通貨取引所を運営するのに適していないと批判。実際、Fortuneのレポートが主張するように、パウエル氏はこの新生のセクターで度々論争の種となっており、パウエル氏は自身のTwitterアカウントを通じて、COVID-19の治療やワクチンなど、社会的な話題に疑問を呈してきたことで知られている。
パウエル氏は、性別の代名詞、言論の自由、インクルージョンなど、議論を呼ぶ問題に対する論争を呼び起こす中で要約し、クラーケンのほとんどの従業員は気にせず、ただ働きたいのだと主張した。そのため同社は、この話題に関するスタンスの文書を公開し、自分たちの意見に反対する人々には他の場所で働くよう呼びかけている。また、Fortune誌の独占インタビューでパウエル氏は、クラーケンのCEOを退くという決断は、この事件とは無関係だと主張しているとのこと。