BitShares(ビットシェアーズ/BTS)の特徴・詳細とは?|非中央集権化に一番近い仮想通貨プロジェクト

BitShares(ビットシェアーズ/BTS)は、プロジェクトの名称です。2014年7月にアメリカのInvictus innovations社にて、ブロックチェーン技術の非中央集権的側面をビジネスの世界に普及させることを目的とし開発・リリースされました。

このプロジェクトは、BitSharesネットワークというプラットフォームで運営されています。そして、そのBitSharesネットワークで流通させることができるトークンが「BTS」です。BTSは発行上限37億BTSで2018年11月現在時価総額ランキング38位の仮想通貨となっています。

かつてビットコイン2.0/ブロックチェーン2.0などと呼ばれ、ビットコインのブロックチェーン技術を参考・基盤にしたオルタナティブとしてイーサリアムやリップル、NEMなどと並べて語られることの多かったBitSharesですが、分散型取引所(DEX)の設置・運営、価格固定の仮想通貨内通貨であるスマートコイン、DPoSによる取引承認など、トークンとして何ができるか、何をすべきかを率先的に模索してきた開拓者的なプロジェクトだと言えるでしょう。開発者であるDaniel Larimer(ダニエル・ラリマー/ダン・ラリマー)氏の熱さや行動力も話題になります。

そんなBitSharesについてその技術的な背景、特徴、詳細、強みから将来性まで、ここでは詳しく解説していきます。

BitSharesの最新価格・相場・チャート・評価


BitSharesの特徴・詳細

Bitsharesは、ビットコインの技術を基盤としてもっと何かできないか、ということを開拓的に模索してきたプロジェクトで、新しいアイデアを現実世界へ投入することをいくつも実現しています。

前述のとおりBitSharesネットワークというプラットフォームで運営されており、このプラットフォームの特徴として、分散型取引所(DEX)機能・OpenLedger(オープンレジャー)、ペッグ通貨機能・SmartCoin(スマートコイン)、独自通貨発行機能などが挙げられます。

分散型取引所(DEX)【OpenLedger(オープンレジャー)】

BitSharesについて語られるとき、一番の特徴とされるのが、OpenLedger(オープンレジャー)です。

OpenLedgerは、分散型取引所(DEX)であり、ブロックチェーン上でBTSの売買取引や、ドルとの交換などができる仕組みです。言うなら仮想通貨取引所なのですが、ブロックチェーン上にあるため管理者がおらず、非中央集権的な運営がされています。このことで、マウントゴックス事件のような管理者による不正などが起こりえないという利点があります。

また、オービッツ(Obits/OBITS)という仮想通貨が株式のような働きをし、OpenLedgerの構成基礎になっています。OBITSを保有することでOpenLedgerの株主のようになり利益を得ることができるのようになるのです。

分散型取引所についてはコチラをご覧ください!

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ペッグ通貨機能【SmartCoin(スマートコイン)】

ペッグ通貨とは、「価格が特定の通貨や金融商品と連動するようになっている通貨」のことです。BitSharesは、SmartCoin(スマートコイン)というペッグ通貨機能をもっており、Bitsharesのネットワーク内に設定することができます。

Bitsharesがペッグ通貨を採用している理由は、このようにドルや金などの信頼のおける指標と紐づけられることで、急激な価格変動を起こすことを防ぐためです。関連通貨/商品の表は下記になります。

スマートコインの種類 関連する通貨・金融商品
bitUSD 米ドル
BitEUR ユーロ
BitCNY 人民元
bitJPY
bitBTC ビットコイン
bitGOLD
BitSilver

1bitUSDは、1ドルの金額が担保されています。このSmartCoinを取得する方法は、SmartCoinの原資産の時価の1.75倍以上のBTSを担保としてブロックチェーンに預けることで実現します。BTSの価値が下がっていくと、強制的にSmartCoinを回収、となってしまうので注意が必要です。

なお、原資産である、ドルや円などのレートは、後述するwitnessが外部から取得し決定・配信をするようになっています。

DPoS(Delegated Proof of Stake)

Bitsharesは、マイニング方式に、DPoS(Delegated Proof of Stake)を採用しています。DPoS は、一言でいうなら間接民主制のような仕組みです。取引を承認する者を投票で決めることができ、さらに誰でも承認者になれるという仕組みです。このことで保有量や作業量を気にせずマイニングできるため、とてもバランスのいい方式だと言えます。

なお、BitSharesでは、マイニングの承認者を「witness」、技術仕様の変更などの提案者は「Committee」、機能拡張・外部アプリの開発者などは「worker」と呼ばれます。BitSharesでもっとも権限があるのはwitnessなのですが、witnessは選挙投票によって解任できるもなので、集権的にならないというメリットがあります。

DPoSを導入している仮想通貨は、「EOS(イオス )」「Tezos(テゾス)」など技術的に特化したプラットフォーム通貨で使用されています。

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リファーラルプログラム(紹介制度)

Bitsharesでは、アフィリエイトのような仕組みが用意されています。リファーラルプログラムというものです。これは、ざっくりいうと紹介制度で、紹介すると紹介をした人の取引手数料の一定金額がもらえるという仕組みです。仮想通貨のプロジェクトでこのような仕組みが導入されているのはとても珍しいと言えます。

リファーラルプログラムには3つの会員ランクがあります。各々の説明は下記になります。

会員ランク 内容
Basic Account 口座作成・維持が無料。しかし、紹介プログラムの対象とはならない。
Annual Member 1年間のみLifetime Memberと同等の資格を得られる。20ドルの支払いが必要。
Lifetime Member Bitsharesで支払う全ての手数料が80%キャッシュバックされる。そして、自分の紹介したユーザーの手数料80%が貰える。Bitsharesの見積もりでは、各アカウントでの生涯発生手数料は、平均100ドル超のため、1人紹介で80ドル(9,000円前後)の収入となる計算。100ドルの支払いが必要。

開発者Daniel Larimer(ダニエル・ラリマー/ダン・ラリマー)

開発者であるDaniel Larimer(ダニエル・ラリマー/ダン・ラリマー)氏は、アメリカコロラド州出身。2003年にバージニア工科大学でコンピュータサイエンスの学士を取った後にブロックチェーン業界で活躍し続けている、ブロックチェーン界のビッグネームの一人です。

氏は仮想通貨が変革する未来へ情熱的に取り組んでおり、数々のトークンを開発しています。BitSharesは氏が開発したトークンの中でも初期のものになります。

また、同氏は分散自立型組織(Distributed autonomous company:DAC)の概念を提唱したことでも有名です。DACとは、ブロックチェーン技術利用で、人間を介さずに会社経営を行う仕組みのことです。このことがBitShares開発の底流に流れています。

BitSharesの強み

これまで述べてきた通り、BitSharesは非中央集権や自立といったキーワードについて実験的にトライをしてきたプロジェクトだと言えます。そして、これこそがBitSharesの強みとなります。

BitSharesネットワーク、分散型取引所のOpenLedger(オープンレジャー)も完成度がとても高く、仮想通貨の非中央集権運営が実現していると言えるでしょう。

BitSharesの爆上げ時期

Bitsharesは、2014年7月に公開されてから、あまり大きく値上がりすることはなく、1BTS=0.4円ほどでの推移を続けていました。

2017年に入り、5月~9月に急騰し、一時期は1BTS=40円。数ヶ月で100倍ほどの爆上げをしています。

これは、2017年の仮想通貨ブームでトレーダーが爆発的に加えたタイミングでの状況で、他のアルトコインと比べて時価総額が低く参入しやすかったこと、分散自立型組織関連のトークンの中でも最も目立つ存在であったこと、それらを要因としてか大きな資金の流入があったことなどが理由だと考えられています。

その後、2017年末から2018年年初のビットコインの爆上げに伴って、他のアルトコインとともに大きく値を上げ、1BTS=100円をつけたこともありました。仮想通貨ブーム時でもこれほどの値上げをした仮想通貨はほとんどないため、大きく話題になりました。

しかし、他の仮想通貨同様、過熱感がなくなった2018年末の現状では大きく値を下げ、よこよこの状態が続いています。

BitSharesの評価まとめ

BitSharesの将来性

BitSharesの今後は、分散型取引所がどれくらい利用されていくか、ということにかかっていくと考えられます。2018年現在、BitSharesの開発は進んでいるとはいえず、開発者のDaniel Larimer氏も現在のBitSharesの運営には関わっておりません。先に記述したDPoSによって、自律的メンテナンスが続けられている状況です。

しかし、BitSharesは分散型自律企業(DAC)を軸としており、非中央集権に一家言あるプロジェクトです。

今後他のプロジェクトでDACやDEXが注目を集めるようなことがあれば、必ず再考・再認識されるポジションのプロジェクトです。昨今は、CryptoBridge(クリプトブリッジ)などのDEXも話題になっており、OpenLedgerを含めたBitSharesにもスポットライトが当たっていくかもしれません。

BitShares(ビットシェアーズ/BTS)のおすすめ取引所

Binance

  • 主な取り扱い通貨 : BTC・ETHをはじめとする70種類以上
  • 手数料      : 0.1%~0.05%
  • セキュリティ   :★★★★☆

【仮想通貨取引所】Binanceの特徴・詳細

2018.03.19

中国の大手仮想通貨取引所で、取引量は世界でも1.2位を争うほどの人気です。中国の取引所なので中国系の仮想通貨を多く取り揃えていますが、仮想通貨先進国の日本で人気の仮想通貨も多く取り揃えています。取扱種類は70種類を超えると言われています。

最大の特徴は、取引手数料がBNB(バイナンストークン)を使用して取引を行うと、手数料が0.1%から半額の0.05%になります。仮想通貨取引での0.05%は非常に安く人気の理由のひとつです。

Binanceは人気の仮想通貨をいちはやく取り入れるため、Binanceをチェックすることで、どの仮想通貨が今人気なのかを知ることができます。さらに、公式の発表で全てのハードフォークに対応することを公表しており、BTCをBinance内で持っているだけでハードフォークコインが付与されます。

Huobi

  • 主な取り扱い通貨 : BTC・ETHをはじめとする88種類以上
  • 取引手数料    : 0.2%
  • セキュリティ   : ★★★★☆

【仮想通貨取引所】Huobiの特徴・詳細

2018.04.17

Huobi(フオビ)は香港に拠点を置く仮想通貨取引所であり、現在の取引高が第5位と多くのユーザーに使用されています。

現在は提携は解消されていますが、日本の大手金融機関であるSBIホールディングスと以前まで提携していました。しかし、取引所のサポートも日本語対応が開始されているので、日本人と関わりが深い取引所として注目の取引所となっています。

Huobi取引所は独自トークンである「Huobi Token(HT)」を発行したことになり話題となっています。

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