マルタ諸島を本拠とし、CoinMarketCapによれば現在世界第二位の取引量を誇る仮想通貨取引所であるOKExが発表した内容によれば、OKExは英国サッカー1部リーグであるイングランド プレミアリーグの試合中にピッチサイドに表示されるデジタルバナー広告を使用し自社の宣伝広告を行うという。
OKExでは4試合にわたって宣伝広告を行い、今回の宣伝広告の契約に合わせてOKExでは、twitter上でのプレゼント企画も発表している。
Did you see us in the game? Share with us for a chance to win 50 USDT! pic.twitter.com/mkXP7H6jr4
— OKEx (@OKEx) November 25, 2018
OKExが発表した広告内容
今回OKExが発表した内容によれば、OKExによるピッチサイド上の広告は、チェルシーやリバープール、アーセナルといった世界でも有数のトップチームの試合においても表示されることとなるという。発表されたOKExによる公告が表示される試合及び、試合日程は以下の4試合となっている。
- AFCボーンマス VS アーセナル(11月25日)
- ㇵッダースフィールド タウン VS ブライトン アンド ホーブ アルビオン(12月1日)
- ウルヴァーハンプトン VS チェルシー(12月5日)
- AFCボーンマス VS リバプール(12月8日)
OKEx社のOperation Director(運用部長)を務めるアンディー チェン(Andy・Cheung)氏は今回のプレミア リーグとの広告契約の締結に関し次のように話している。
「サッカーというスポーツの世界の中において、人々はみな共通の言葉を交わしている。それぞれの人種の違いや、言葉の違いに関係なくサッカーというスポーツは人々を一体とするのに十分なエンターテイメント性を提供していると言えるだろう。私はブロックチェーンという分野においても似たような倫理及び、基準があるのではと私は考えている。ブロックチェーンなどの新たな電子技術がスポーツの業界においても利用されていくことはとても驚くことであり、我々はこの新たな時代の流れの一端を担うことをとても光栄で素晴らしいことと考えている。」
また同氏は「我々が望むのは試合中の広告宣伝を通じ、観戦しているより多くの人々に対してブロックチェーンなどの新たな電子技術に対応する方法を理解してもらうことである。また今回だけに関わらず、長期的に提携していくことで、スポーツ業界が必要とするサポートなどを提供していくことが可能であると考えている。」と述べた。
また冒頭でも述べたように、OKExでは今回のイングランド プレミアリーグとの広告契約の締結に伴い、Twitter上でプレゼント企画を行うことも発表している。試合中に映ったOKExによるピッチサイドの画像を取りこみ、OKExのTwitter上で共有した人の中から3名に対し50USDT(日本円で約5000円相当)をプレゼントするそうである。なお当選者の発表は12月10日にTwitter上での発表となる。
これまでの仮想通貨市場に参入するフットボール市場
近年サッカー界の仮想通貨関連への進出は著しく、イタリア一部リーグに所属するユベントスや、フランスの名門チームであるPSG(パリ サンジェルマン)もブロックチェーンを活用したファントークンの発行を発表している。
また今年8月には欧州サッカー連盟であるUEFAもブロックチェーンで構成されたモバイルチケットアプリの開発の成功を発表していた。さらに今月24日にはポルトガルのサッカーリグの名門チームであるSCP(スポルティング ド ポルトガル)が資金調達のためICOの開始を検討中だとも発表している。
このようにサッカー業界におけるブロックチェーン技術や仮想通貨の台頭は著しいと言えるだろう。今後ほかのさまざまなスポーツ界にもブロックチェーン技術の活用や仮想通貨の利用などが広まっていくことで、投機的な目的だけでなく実生活においても仮想通貨やブロックチェーン技術の利用が広まっていくと予測されている。