ポルトガルの名門サッカークラブ「スポルティング」がICOを検討

サッカー日本代表の中島翔哉選手(ポルティモネンセSC)などが活躍するポルトガルリーグ(プリメイラ・リーガ)で名門クラブと言われる「スポルティングクラブ・ド・ポルトガル(SCP)」は、現在債権問題で資金調達に苦労しており、代替手段としてICO(イニシャルコインオファリング)の開始を検討している。

ポルトガルのニュースメディアDinheiro VIVOの取材に対し、スポルティングの副社長であるFlancisco Zenha氏は、

この件についてまだ何も具体的ではないが、我々はICOに関心を持っている。ICOについての会議も執り行っている。
スポルティングのブランドには大きな価値がある。だが、まだアイディアの段階で具体的なものはない。

と語った。

クラブのマネージャーは「新しい世界を活用する」と強調しており、仮想通貨エコシステムの導入を視野に入れているようだ。

スポルティングは11月26日に満期が迫っている債権を投資家に返済しなければならず、早急に資金を必要としている。
クラブは問題解決の策として定期購読会員などを急増させたが、目標調達金額の3000万ユーロには届いていない。

クラブからは現段階では明確な計画は発表されていないが、これまでにスポルティングのような組織から発行された通貨は、クラブアイテムの割引やサービス、チケット購入などに使用されている。

今回スポルティングが、債券発行やICOでの資金調達に失敗すれば選手売却の必要性が出てくる。
かつては世界最高の選手クリスティアーノ・ロナウドも在籍していた名門クラブが、今窮地に立たされている。