Pudgy Penguinsの親会社、独自ブロックチェーン「Abstract」を12月15日に閉鎖へ

Pudgy Penguins親会社がAbstractの閉鎖を発表

Pudgy Penguins(パジー・ペンギンズ)の親会社であるIgloo Inc.は、数千万ドルの損失とプロダクト・マーケット・フィット(市場適合)の達成断念を受け、自社が手掛けるイーサリアム(Ethereum/ETH)レイヤー2ネットワークAbstract(アブストラクト)を2026年12月15日に閉鎖することを発表した。

日本語訳:
Abstract が終息に向かっています。
今日から、IglooIncのすべての焦点は、Pudgy Penguins、Pudgy NFTs、そして $PENGU を次のレベルへと進めることに向けられます。
2024 年の…

Abstractは、ブロックチェーン特有の複雑な仕組みを排除し、エンターテインメントや知名度の高いブランドを通じて一般ユーザーをオンチェーンへ呼び込むコンシューマー向け暗号資産(クリプト)チェーンとして、2025年1月にメインネットが立ち上げられた。

しかし、運用開始から十分な人気や規模の拡大を獲得できず、持続不可能なビジネスモデルに陥った。Igloo Inc.のルカ・ネッツ(Luca Netz)CEO(最高経営責任者)によると、同社は過去18カ月間にわたりPudgy Penguinsの収益をAbstractの資金に充て、2年間で数千万ドルの損失を計上してきた。

レッドブル・レーシングやディズニーなど、数々の大手ブランドとの提携や、40万人以上のユーザー獲得、3億2,500万件以上のトランザクション数を記録したものの、成長を阻む大きな要因となったのは以下の点です。

流動性の不足とDeFiの限定性:
DeFi(分散型金融)エコシステムが限定的であったため成長が停滞し、チェーン上の価値が流通せずに滞留。
機関投資家の参入不足:
オーダーブックが薄く、マーケットメーカーが活動しにくい環境であった。
関連事業への打撃:
Iglooが手掛けた3Dプラットフォームゲーム『Pudgy Party』も、アクティブユーザーが200人強に激減し、数百万ドルの損失を出して今年夏にサービスを終了していた。

ユーザーへの影響と資産移行の期限

Abstract上に資金や資産を保有しているユーザーは、2026年12月15日の閉鎖期限までに、「Migration Hub」または「Native Bridge」を利用して資金を外部へブリッジ(移動)させる必要がある。

期日までに移動されなかった資金はアクセス不能となります。なお、同チェーンのエンジニアリングチームは、構築されたプロジェクトの他チェーンへの移行支援を行う方針だ。

移行を巡っては、短すぎるスケジュールや、同意が必要な規約内に「集団訴訟の権利放棄」条項が含まれていたことが一部のユーザーの間で議論を呼んだ。

業界への影響と今後の展望

L2ネットワークの閉鎖はAbstractにとどまらず、先週には運営コストが収益を上回ったとして「Blast」が閉鎖を発表しており、コスト構造と収益性のバランスに苦しむコンシューマー向けL2の厳しい現実が浮き彫りとなっている。

Igloo Inc.は今後、Abstract向けの追加資金調達やトークン発行(ICO等)を見送り、リソースを中核事業であるPudgy PenguinsブランドやNFT(非代替性トークン)コレクション、トークン「PENGU」へと再び集中させる方針だ。

 

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