警察・検察かたる「ニセ警察官詐欺」で男女2人を逮捕 暗号資産約8100万円搾取か

警察・検察をかたったニセ警察官詐欺で男女2人を逮捕

警視庁などの捜査当局は、警察官や検察官を巧妙に装い、一般女性から多額の暗号資産をだまし取ったとして、男女2人を逮捕した。


FNNプライムオンライン『“ニセ警察官詐欺”で31歳女ら逮捕 大阪府警を名乗り「逮捕直前の状況」 暗号資産8100相当搾取か』
より動画引用

逮捕されたのは、南澤光輝容疑者と岡山沙樹容疑者の2人で、報道や警察の発表によると、両容疑者は“かけ子”として犯行グループに加担し、共謀の上で40代の女性を標的にして約8,100万円相当の暗号資産を搾取した疑いが持たれている。

日本語訳:
日本で、ある女性が偽の警察官から「無実を証明するため」に資金を送金するよう求められ、50万ドル相当以上の仮想通貨を失った。この詐欺はカンボジアのコールセンターから指示されたものとみられる。詐欺師たちは警察官や検察官になりすまし…

犯行グループによる巧妙かつ悪質な手口の全貌も明らかになっており、詐欺グループのメンバーは大阪府警などの警察官や検察官を名乗り、標的となった女性へ複数回にわたって電話をかけていた。その際、「巨額詐欺事件が発生しており、約400人もの口座がマネーロンダリング(資金洗浄)に悪用された。その中にあなたの名義のカードも含まれている」などとうそをついて不安を煽ったという。

さらに、「犯人はあなたから50万円でカードを買ったと言っている。このままだと逮捕される直前の状況だ。身の潔白を証明しなければならない」などと切迫した状況を作り出し、被害者を精神的に追い詰めていたとのこと。捜査協力をしなければ逮捕されると信じ込まされた被害者女性は、自身の口座や貯金の残高を詳しく明かしてしまい、最終的に計7回にわたってビットコイン(Bitcoin/BTC)などの暗号資産約8,000万円相当を指定された宛先へと送金させられている。

海外拠点の存在と拡大する被害

捜査関係者への取材により、今回の事件の背景には日本から4,000キロ以上離れたカンボジアに存在するとみられる海外の詐欺拠点が絡んでいることが浮上している。この組織の背後では、中国籍の人物が全体の指揮を執っていたとみられており、国際的な組織的犯罪の構図が見え隠れする。

南澤容疑者らによる一連の犯行による被害総額は、確認されている分だけでも合計で約2億4,000万円にのぼるとみられており、警視庁は余罪も含めて慎重に捜査を進めている。

急増するニセ警察官詐欺と社会的背景

こうした警察官や検察官をかたる特殊詐欺の被害は、日本全国で深刻な広がりを見せている。

警察庁による最新の統計データによると、2026年に入ってからも被害は後を絶たず、同年1月から7月までの7カ月間における偽警察官詐欺による被害総額は617億1,000万円、被害件数は5,422件に達している。前年同期と比較して件数自体はわずかに減少しているものの、被害総額は25.7%も急増しており、手口の悪質化と大規模化が顕著になっている。

被害が社会問題化している事態を受け、警察庁は2026年の統計から「警察官を装った詐欺」を独立したカテゴリーとして新たに扱い、警戒を強めている。また、金融庁と警察庁は同年8月に連携し、暗号資産交換業者に対して出金時の本人確認や新規登録ウォレットの審査強化、異常な口座取引に対する監視の厳格化などを要請 https://jvcea.or.jp/ するなど、水際対策の強化に乗り出している。

警察当局は、実際の捜査において警察官や検察官が一般の人に対して個別の指定口座へ資金や暗号資産を移動させたり、送金したりするよう要求することは絶対にないと改めて強く強調している。身に覚えのない犯罪関与や逮捕の脅し文句を使った電話があった場合には、直ちに警察へ相談するよう注意が呼びかけられている。

 

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