CoinbaseがWebullと提携でカナダで取引拡大へ
暗号資産取引所大手のCoinbase(コインベース)と、個人投資家向け証券プラットフォームのWebull(ウィブル)が業務提携を強化し、カナダ市場でのデジタル資産サービスの展開を本格化させることが明らかになった。
この提携により、Webullのカナダ法人は自社のプラットフォーム上で、従来の株式やETF(上場投資信託)、オプション取引に加え、ビットコイン(Bitcoin/BTC)やイーサリアム(Ethereum/ETH)、ソラナ(Solana/SOL)をはじめとする多様な暗号資産の売買環境を整えた。
Crypto-as-a-Serviceで実現する強固な基盤と高い流動性
今回の事業拡大において、Webull CanadaはCoinbaseが提供する企業向けソリューション「Crypto-as-a-Service」を採用した。
これにより、取引の注文執行や機関投資家水準のカストディ=資産保管といった中核機能をCoinbaseの堅牢なインフラに委ね、安定した流動性とセキュリティを担保している。両社のコラボレーションは米国、ブラジル、オーストラリアに続くものであり、カナダでの始動によってグローバルにおける連携体制がより一層確固たるものとなった。
Webull側が基盤としてCoinbaseを選定した背景には、対応銘柄の豊富さや世界水準の実績、コスト競争力に加え、高度な法令順守=コンプライアンス態勢が挙げられる。
なお、Webull Canada Crypto LimitedはCIRO(カナダ投資規制機構)の管轄下で運営されているが、購入された暗号資産自体はCIPF(カナダ投資家保護基金)の対象外となる点には留意が必要だ。
カナダ市場で急増する個人投資家の需要と規制整備
両社がカナダでの取り組みを加速させる背景には、現地における暗号資産保有率の劇的な高まりがある。
OSC(オンタリオ州証券委員会)が実施した調査によると、カナダ投資家における暗号資産の保有率は2023年の10%から直近では25%へと急上昇している。伝統的な金融資産だけでなく、ポートフォリオの一部にデジタル資産を取り入れたいというニーズが個人投資家の間で急速に定着しつつあるのが現状だ。
こうした需要の増大に合わせて、カナダ国内では法整備の動きも進んでおり、導入予定の「ステーブルコイン法案」などを通じて市場の透明性向上とルール明確化が期待されている。
グローバル展開と金融市場の多様化を牽引する両社
Coinbaseは今回の提携にとどまらず、英国顧客向けの米国株24時間取引機能の提供や、EU(欧州連合)のMiCAライセンス取得によるルクセンブルク拠点設立など、世界規模での事業多角化を推進している。
Webullとの連携拡大は、伝統的な金融サービスとオンチェーンの世界をなめらかに繋ぐ重要なステップであり、安全かつ利便性の高い取引環境を求めるユーザーに対し、新たな選択肢を提供する取り組みとして注目を集めている。























