全米テニス協会が全米オープン直前にKalshiと駆け込み契約
全米テニス協会(USTA)は、予測市場プラットフォームKalshi(カルシ)と独占パートナーシップ契約を締結した。
SCOOP: The US Open secured a new exclusive prediction-market partner for this year at the last minute: Kalshi.
The USTA did not originally intend to have a prediction-market partner this year. But that recently changed, sources say.
Full story @FOS:https://t.co/QbzEEn7OGm
— Ben Horney (@BenHorney) August 30, 2026
スクープ:全米オープンは土壇場で、今年の独占予想市場パートナーとしてKalshi社と契約を締結した。USTA(全米テニス協会)は当初、今年の予想市場パートナーを設ける予定はなかったが、最近になって方針が変わったと関係者は述べている。詳細はFOSで。
当初は2027年以降の導入を模索していたものの、7月に新CEO(最高経営責任者)へ就任したクレイグ・タイリー(Craig Tiley)氏の積極的な主導により、8月末の全米オープンプラン本戦開幕直前という異例のタイミングで電撃合意に至った。
今回の契約における最大のポイントは強固な“独占性”にある。報道によると、Kalshi以外の競合プラットフォームは、全米オープンの試合会場はもちろん、スポーツ専門ケーブルTVのESPNによるテレビ中継内での広告露出も全面的に禁止される。放送枠にまで踏み込んだ排他的な制限は、スポーツスポンサーシップとして非常に珍しいケースだ。
なお、電撃的な決定であったため、開幕時点では公式サイトのスポンサー一覧に同社名が反映されていないなど、現場の対応追いつかない様子もうかがえた。しかし、すでに同プラットフォーム上の女子シングルス優勝予想市場では約160万ドル(約2.55億円)の取引が行われるなど、市場は大きな賑わいを見せている。
主流スポーツ界へ広がる予測市場の波
予測市場がスポーツコンテンツへ進出するスピードは加速度を増している。
Kalshi has partnered with five MLB teams.
Kalshi will be the prediction market partner of the Dodgers, Red Sox, Braves, Giants, and Padres. Nearly 25% of MLB teams now have a prediction market partnership.
— Front Office Sports (@FOS) August 25, 2026
KalshiはMLBの5球団と提携した。Kalshiはドジャース、レッドソックス、ブレーブス、ジャイアンツ、パドレスの予測市場パートナーとなる。これでMLB球団の約25%が予測市場パートナーシップを結んだことになる。
Kalshiは直近でもMLB(メジャーリーグ)の主要5球団(ドジャース、レッドソックス等)と提携したばかりで、同社における野球関連取引高は前年比36倍と急成長を記録。業界全体でも主要プラットフォームの累計取引高が400億ドル(約6.4兆円)を突破するなど、大きな熱狂を生んでいる。
法規制のねじれという課題
急拡大の一方で、法規制の面では不確実性が漂っている。米国の連邦控訴裁判所においては、スポーツ予測市場に対する州のギャンブル規制の適用を巡り、管轄する巡回区によって正反対の判決が出されるなど司法の判断が割れている。
競技の公正性(インテグリティ)への懸念や法的なグレーゾーンを残しつつも、テニス界最高峰の大会が参入を決断したことで、予測市場を巡る主導権争いは新たな局面を迎えている。























