1億6,500万ドル規模の仮想通貨ポンジスキームを運営か ジョージア州の男性をフィジーから強制送還後に起訴

仮想通貨ポンジスキームを運営か 米国人男性を強制送還後に起訴

米・ジョージア州の男が、暗号資産を利用した巨額の投資詐欺=ポンジ・スキームを主導したとして連邦当局に起訴されたことがわかった。

男は捜査の手を逃れて南太平洋のフィジーへ逃亡していたが、現地当局の協力のもと拘束・強制送還され、裁判にかけられることになる。

月利25%の甘い言葉で集めた1億6500万ドル

起訴されたのは、ジョージア州フローリーブランチ(フラワリー・ブランチ)在住のエドワード・ジンバルディ被告(59)。検察当局の発表によると、同被告は2022年6月から2023年8月にかけて「ザ・クリプト・プログラム(The Crypto Program)」と呼ばれる投資案件をプロモートしていた。

宣伝動画やウェブサイトを通じて「広告パッケージを購入すれば、月利25%のリターンを保証する」とアピールし、初期費用として550ドル(約87,750円)相当の暗号資産を指定ウォレットに送金させていた。世界中で6,000人以上の投資家がこの謳い文句を信用し、集まった資金は総額1億6,500万ドル(約263億円規模)に上る。

資金流用と破綻への道

しかし、集められた資金が約束通り運用されることはなかった。ジンバルディ被告は投資金のうち3,400万ドル(約54億円)以上を高リスクな外国為替取引に投じて巨額の損失を出したほか、新たな出資者からの資金を古い投資家への配当に充てる典型的なポンジ・スキームを行っていた。

さらに、少なくとも1,000万ドル(約16億円)以上の資金が個人的な目的に流用されていたことも判明している。使い道には、自身の住宅や高級車の購入、息子のマイホーム購入資金、元妻への養育費や扶養料の支払いなどが含まれていた。

2023年8月、資金繰りが限界に達したことでプログラムは破綻。多くの被害者が資産を失う事態となった。

フィジー逃亡と執念の捜査網

FBI(米・連邦捜査局)の捜査網が迫っていることを察知したジンバルディ被告は、ハワイなどを経由して南太平洋の島国フィジーへ逃亡し、潜伏生活を続けていた。2026年5月にバージニア州で行われた息子の結婚式も、捜査官による逮捕を恐れて欠席していたとされている。

しかし、米捜査当局と現地警察、外交機関による連携のもと、2026年8月にフィジーで身柄を確保された。7,300マイル(約1万1,700キロ)離れた地からの強制送還を経てロサンゼルスに到着し、現在は電信(通信)詐欺12件、資金洗浄12件、資金洗浄共謀1件の罪で法廷に立たされている。

当局のコメントと被害者対応

アトランタのセオドア・ヘルツバーグ(Theodore S. Hertzberg)連邦検事は「同被告は世界中に被害者を抱えていた」と指摘。また、FBIアトランタ支局のマーロ・グラハム(Martha Graham)特別捜査官は「どれほど遠くへ逃亡しようとも、法執行機関は追い詰め、罪を追及する」と強調。有罪と判断された場合、被告には数十年の懲役刑が科される可能性があります。

なお、FBIは「The Crypto Program」の被害者に向けて専用ウェブサイトを設け、今後の被害回復手続きに向けた情報提供を呼びかけている。

 

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