イーサリアムネームサービス登録は1週間で216%急増

イーサリアムネームサービス登録は1週間で急増

ENS(Ethereum Name Service)では最近登録数が急増しており、7月4日(月曜日)と5日(火曜日)だけで64,000件に上る「.eth」の名前が作成されたことが明らかになった。

ENSの開発責任者であるニック・ジョンソン(Nick Johnson)氏が発表したデータによると、イーサリアムネームサービスは、過去1週間で108,000のENSドメインが登録され、1週間で216%の増加を記録したとのこと。ENSは、イーサリアム上に構築され、NFTとして販売され、自分の仮想通貨ウォレットにリンクできる.ethドメイン名の発行と更新を管理することを特徴としているサービスである。さらに、ENSはイーサリアム上の分散型ドメイン名プロトコルでありながら、ENS登録は最近急増しており、7月4日には3万件を超える登録数に到達している。

OpenSeaでも月間過去最高を記録

最近の登録数急増が示すように、ENSドメイン名の流行はまだ衰えておらず、000.ethは最近、300ETH(34万4000ドル)で落札されたほか、非ロマン文字(アラビア文字や漢字など)の名前も注目されており、٠٠٠.ethも100ETH(約114,500円)で落札されている。

OpenSeaにおけるENSドメイン名のセカンダリーセールスは、過去1週間で300%以上の高騰を記録しており、過去1週間のOpenSeaでのトップランクのコレクションで、6,900ETH(約790万円)以上の取引量が確認されている。さらに、ENSのリード開発者であるジョンソン氏は5月に、「まだ5月は1週間残っているにもかかわらず、すでに月間で過去最高を記録している。」とのツイートを発信しており、同氏はENSの成長の要因として次のように述べている。

ENSは認知度と普及率が臨界点に達しており、ほとんどのウォレットがENSネームをサポートしているため、使い勝手の良さが大きな要因となっています。

しかし、ENSの売上が一夜にして急騰したのは今回が初めてではなく、4月には、3桁や4桁のENSドメイン名(123.ethや1234.ethなど)がトレンドとなり、ENSは1週間足らずで約300万ドル(約4億円)の収益を上げるなど、すでに前例もある。ENSの記録的な高収益と市場の低迷が相まり、ENSの分散型自治組織(DAO)では、継続的な開発のために資金をため込む計画が浮上しており、プロジェクトはさらなる市場の変動を乗り切る準備を行っている。