イーサリアムネームサービス登録は1週間で急増
ENS(Ethereum Name Service)では最近登録数が急増しており、7月4日(月曜日)と5日(火曜日)だけで64,000件に上る「.eth」の名前が作成されたことが明らかになった。
1/ Ethereum Name Service (ENS) is a decentralized domain name protocol on Ethereum.
Daily ENS registrations have spiked recently, reaching over 30k new addresses on July 4th.
This spike could be due to the ENS address 000.eth being bought for a record-breaking 300 ETH. pic.twitter.com/CQUnfBP8Do
— Delphi Digital (@Delphi_Digital) July 5, 2022
ENSの開発責任者であるニック・ジョンソン(Nick Johnson)氏が発表したデータによると、イーサリアムネームサービスは、過去1週間で108,000のENSドメインが登録され、1週間で216%の増加を記録したとのこと。ENSは、イーサリアム上に構築され、NFTとして販売され、自分の仮想通貨ウォレットにリンクできる.ethドメイン名の発行と更新を管理することを特徴としているサービスである。さらに、ENSはイーサリアム上の分散型ドメイン名プロトコルでありながら、ENS登録は最近急増しており、7月4日には3万件を超える登録数に到達している。
OpenSeaでも月間過去最高を記録
最近の登録数急増が示すように、ENSドメイン名の流行はまだ衰えておらず、000.ethは最近、300ETH(34万4000ドル)で落札されたほか、非ロマン文字(アラビア文字や漢字など)の名前も注目されており、٠٠٠.ethも100ETH(約114,500円)で落札されている。
OpenSeaにおけるENSドメイン名のセカンダリーセールスは、過去1週間で300%以上の高騰を記録しており、過去1週間のOpenSeaでのトップランクのコレクションで、6,900ETH(約790万円)以上の取引量が確認されている。さらに、ENSのリード開発者であるジョンソン氏は5月に、「まだ5月は1週間残っているにもかかわらず、すでに月間で過去最高を記録している。」とのツイートを発信しており、同氏はENSの成長の要因として次のように述べている。
ENSは認知度と普及率が臨界点に達しており、ほとんどのウォレットがENSネームをサポートしているため、使い勝手の良さが大きな要因となっています。
しかし、ENSの売上が一夜にして急騰したのは今回が初めてではなく、4月には、3桁や4桁のENSドメイン名(123.ethや1234.ethなど)がトレンドとなり、ENSは1週間足らずで約300万ドル(約4億円)の収益を上げるなど、すでに前例もある。ENSの記録的な高収益と市場の低迷が相まり、ENSの分散型自治組織(DAO)では、継続的な開発のために資金をため込む計画が浮上しており、プロジェクトはさらなる市場の変動を乗り切る準備を行っている。