Bitget Institutionalが資金提供向けProject Archimedesを開始
海外暗号資産取引所Bitget(ビットゲット)の機関投資家向け部門Bitget Institutional(ビットゲット・インターナショナル)は、暗号資産関連の取引企業や資産運用会社、マーケットメーカーの資本拡大を目的とした3億ドル(約478億円)規模の支援プログラムProject Archimedes(プロジェクト・アルキメデス)を始動した。
“てこの原理”で知られる古代ギリシャの数学者アルキメデスにちなんで名付けられたこのプロジェクトは、有能なトレードチームが直面する「資本不足による成長の限界」を突破するための支援枠組みだ。暗号資産市場の成熟に伴い従来の裁定取引=アービトラージの利幅が縮小するなか、同社は適切な資本とインフラを「支点」として提供し、事業の拡大を加速させる。
具体的には、以下の2つの軸で資本の提供が行われます。
・1億ドル規模の資本提供プログラム:
新興および成長過程にあるクオンツ取引企業を対象とし、マーケットニュートラル戦略に対して直接資金を提供します。適切なリスク管理のもと、得られた収益を分配する仕組み。
・2億ドル規模の無利子融資プログラム:
すでに高い取引実績と確固たる戦略を持つ大規模企業向け。一定の取引高やポジション条件を満たすことで無利子での資金調達が可能となり、資本効率の向上と資金調達コストの削減を実現する。
Bitgetのグレイシー・チェン(Gracy Chen)CEO(最高経営責任者)は、この取り組みを通じて今後6カ月間で50以上のプロジェクトを支援する方針を示している。
トークン化株式と「統合口座」を活用した資本の効率化
Project Archimedesでは、現物市場とデリバティブ市場の金利差などを狙う先進的な取引戦略に注力し、トークン化された米国株(rToken)などのリアルワールドアセット(RWA)市場に注目が集まっている。
一般的な取引手法では両市場へ資金を分散管理する必要があり、証拠金の資金拘束が大きな課題となっていた。Bitgetは統合口座(Unified Account)機能を導入することでこれを解決する。現物保有しているトークン化株式を口座移動なしでそのままデリバティブ取引の証拠金として利用できるようにし、資金効率を劇的に高めていく。また、伝統的金融市場が閉まる週末も金曜日の終値を参照価格として固定評価することで、切れ目のない資金管理を可能にした。
長期的なパートナーシップの確立と今後の展開
Project Archimedesへの参加は、厳格なデューデリジェンスやリスク管理体制の審査を経て順次進められる。単なる一時的な資金調達にとどまらず、流動性の供給や高度な取引ツールの提供、グローバルな機関投資家ネットワークとの接点構築までを含めた包括的な長期パートナーシップとして機能する。
Bitget Institutionalは今後も参加企業数や投入資本の進捗(しんちょく)、取引戦略の内訳などを順次公表し、エコシステム全体の透明性とトレーダーの成長支援を両立させていく意向だ。
























