XRPLではなくブリッジ側の検証ロジックに脆弱性
Coreum (コレウムまたはコリアム)とXRPL(XRP Ledger)を接続するCoreum Bridgeで8月9日、入金確認プロセスの欠陥を悪用した攻撃が発生し、約97分間で199,916.3 XRPが不正に流出した。
🚨 200,000 $XRP GONE in 97 minutes 🚨
A logic flaw in Coreum's bridge let an attacker drain funds WITHOUT touching any private keys it only checked memos, not real destination addresses 💀
XRPL itself is safe. This was a bridge bug.
Bridge is halted. Report still pending 👀 pic.twitter.com/ltZ2Ke6FZt— Xaif Crypto (@Xaif_Crypto) August 11, 2026
97分で20万ドル相当のXRPが消失 Coreumのブリッジの論理的な欠陥により、攻撃者は秘密鍵に触れることなく資金を抜き取ることができました。メモのみをチェックし、実際の宛先アドレスはチェックしていませんでした。XRPL自体は安全です。これはブリッジのバグでした。ブリッジは停止されています。報告はまだ保留中です
分析では秘密鍵の盗難ではなく、XRPL自体も侵害されていないとされており、ブリッジが入金を検証する際のロジックに存在した脆弱性が悪用されたとみられている。
偽の入金を正規取引として認識、94回の支払いを承認
攻撃前、ブリッジのアカウントには約200,410 XRPが保有されていた。UTC19時16分から約97分間にわたり、新たに作成された2つのウォレットへ合計199,916.3 XRPが94回に分けて送金され、残高は493.5 XRPまで減少した。
各送金はブリッジの28個のリレーヤーキーのうち17個の署名によって承認されており、通常のマルチシグ手続きを通過していた。
問題となったのは、リレーヤーが入金を確認する際の処理だった。システムは取引が成功していることや金額、メモに記載された受取人などを確認していた一方、実際にXRPがブリッジのアカウントへ送金されたかどうかを適切に検証していなかった。
攻撃者はこの欠陥を利用し、自身が管理するウォレット間でラップドCOREトークンを移動させ、正規のブリッジ入金に似せたメモを付与した。21のリレーヤーがこれを有効な入金としてCoreumのコントラクトへ報告し、実際の入金に裏付けられていないブリッジトークンが発行された。
その後、攻撃者は生成された残高を利用してブリッジから実際のXRPを引き出した。分析では、最終的に約4,356,812 COREと200,001 XRP相当のブリッジトークンが、実際の入金なしに生成されたとされている。
XRPL自体に異常なし、ブリッジの安全性が改めて課題に
今回の流出については、XRPLのDefaultRipple(デフォルト・リップル)設定やtfPartialPayment(tf・パーシャル・ペイメント)フラグが原因ではないことも示されている。
送金されたXRPはすべてブリッジ自身が送信者となり、17/28のマルチシグによって承認された取引だった。ネイティブXRPはDefaultRippleの対象となる発行済みトークンとは異なるため、この設定によって資金が流出したわけではない。
攻撃者は本格的な流出前に少額の取引で脆弱性を試した形跡も確認されており、100ユニットのラップドCOREトークンから始め、段階的に送金額を増やしていた。
Coreum Bridgeはその後停止されたと報じられており、詳細な調査と事故報告書の作成が進められている。
今回の事例は、基盤となるブロックチェーンが正常に機能していても、異なるネットワークを接続するブリッジやリレーヤーの検証ロジックに欠陥があれば、実際の資産が不正に引き出される可能性があることを改めて示した。
























