WEMIXドルのスマートコントラクト乗っ取りで無断発行・流出
韓国発のブロックチェーンゲームプラットフォーム「WEMIX」を運営するWEMIX財団は、同エコシステムの中核をなす独自ステーブルコイン「WEMIXドル(WEMIX)」の発行コントラクトが何者かに乗っ取られ、不正なトークン発行が行われたと公表した。
Regarding the WEMIX$ Security Issue and Ongoing Investigation
A potential security issue involving a WEMIX$ contract has been identified and is being investigated.
Further details and response measures will be shared as soon as they are confirmed. Until then, please rely only… pic.twitter.com/VIib2J5ncs
— WEMIX (@WemixNetwork) July 26, 2026
WEMIX$のセキュリティ問題と現在進行中の調査について WEMIXコントラクトに関連する潜在的なセキュリティ問題が確認され、現在調査中です。詳細および対応策は、確認が取れ次第お知らせいたします。それまでは、WEMIXの公式アップデートのみをご参照ください。
異常なトランザクションが検出されたのは2026年7月26日の午後6時17分~18分頃(日本時間)で、攻撃者はWEMIXドルのスマートコントラクトにおける所有者権限を不正に奪取。これにより、正当な発行者であるかのように約522万~552万枚、約10億円に相当するWEMIXドルを無断で発行した。
発行されたトークンは直ちに外部へ送金され、USDCやWEMIXに交換された後、イーサリアム(Ethereum)やBNBスマートチェーン(Binance chain)へ移動。さらにETHやテザー(Tether/USDT)などへ分散スワップされ、一部が中央集権型取引所(CEX)へ流入したという。
今回のインシデントは、流動性プールからの抜き取りではなく、発行権限そのものを乗っ取るという極めて深刻な手口であり、実際に外部へ流出・換金された直接被害額は約72万4,000ドル(約1億円)規模と試算されている。
財団による緊急対応と被害拡大防止策
事態を受け、WEMIX財団はエコシステム全体を一時閉鎖するレベルで、以下の先制的措置を講じた。
ブリッジ・取引の一時停止: Chainlink CCIPやPLAY Bridgeなどの全ブリッジを停止し、主要流動性プールからの自己資金回収および取引停止を実施。
関連サービス・コンテンツの遮断: PNIX DEXやWEMIXドルモジュールのバックエンドを停止。NFT市場やゲーム連動機能の一部も保護のためにアクセスを遮断。
資産凍結と追跡: 攻撃者アドレスを特定して追跡を開始。主要取引所や発行体と連携し、一部取引所では関連アドレスの凍結措置が完了。
問われるセキュリティ体制と今後の懸念
WEMIXは2025年2月にもブリッジ機能から約610万ドル(約10億円)相当が流出する被害を出しており、当時も鍵の管理や公表プロセスが議論を呼んだ。
今回の事例は、スマートコントラクトの権限管理における構造的なリスクを改めて浮き彫りにしており、エコシステム全体の信頼回復に向け、綿密な原因究明と体制の全面再整備が求められている。























