ロシアの保険料と税額控除に関する雇用者のデータを管理しているFIUは29日、ブロックチェーン技術を使用た分散型管理システムの開発を検討していると、報道機関 Izvestia(イズベスチア)によって報道された。
このブロックチェーンの導入により、雇用者と従業員の間の雇用契約に関する情報を追跡および、管理することが可能となる。
現在のFIUの管理システムは中央集権システムを採用しており、大量のデータの保管と管理に膨大なコストがかかっている。
ブロックチェーンの導入によって、全てのデータを安全に管理し、さらにコストまで削減することが可能になる。またブロックチェーンの導入予定は、年末までにすべてのFIU情報システムを分散データベースに移行し、ユーザーの全ての情報を分散台帳と呼ばれるブロックチェーンに格納・記録することを予定している。
ブロックチェーンを管理システムに導入することに関して、ロシア連邦の政治家であるDmitry Medvedev(ドミートリー・メドヴェージェフ)氏は「今後、労働に関係するデータをデジタル化し、労働書の時間的コストをなくすため、2020年から電子的に統合する。」と述べている。
また、Rostrud氏によると、過去1年間の市民から提出された労働違反に関しては、分かっているだけで465,000件以上の訴訟が明らかとなっており、ブロックチェーンの導入が近いかもしれない。