YugaLabsのNFT取引量は仮想通貨の売り切りの中で急落

仮想通貨下落の影響を受けてNFT価格も下落

NFTスタジオYuga LabによるBAYCのメタバース「Otherside」の土地を表すNFTプロジェクトは、仮想通貨が続落する中で大きく大きく影響を受けて下落し、Otherdeedの1日の取引量はATHから95%以上減少したことが明らかになった。

NFTの分析プラットフォームNFTGoによると、BAYC(Bored Ape Yacht Club)の平均価格は過去7日間で23%以上下落し、それぞれの価値はおよそ118ETH(約32,273,000円)まで下落した。また、Otherdeedのフロアプライスは3ETH(約82万円)を下回り、1日の取引量は700万ドル(約9億円)以下で推移しており、いずれも5月1日にOthersideがローンチされて以来の最低値を記録している。5月9日(月曜日)時点の1日の取引量は290万ドル(約3億7,500万円)で、Otherside発売日のATH(All Time High=過去最高値)が4,300万ドル(約56億円)であったことと比較すると、いかに取引量が減少しているかが見て取れる。

軒並み下落だが昨年より取引量は急増

Otherdeedsは、BAYCとMAYC(Mutant Ape Yacht Club)の親会社であるYuga Labsによって作られたメタバース空間であり、Othersideの仮想土地を要求するためのNFTコレクションとして知られている。

さらに、CryptoPunksに関しても、21%減の11万4,000ドル(50ETH/約1,500万円)近く、Moonbirdsは34%以上減の3万9,000ドル(17.1ETH/約500万円)、Azuki NFTは23%以上減の4万ドル(17.45ETH/約520万円)近くのフロア価格になっている。しかし、仮想通貨市場の影響を受けているのはイーサリアムNFTだけではなく、ソラナフロアのデータによりと、ソラナコレクションの一部である、Okay Bears価格は28%、DeGodsは15%減少しており、SOLの価格は、過去24時間の間に15%近く下落している。

一方、Otherside、BAYC、MAYCなどYuga Labsの有名なコレクションの取引量はすべて大幅に減少したものの、これらは依然として時価総額でトップのNFTプロジェクトとしてランクインしている。特に、BAYCはこのような下落にもかかわらず、Cryptopunksに次いで2番目に価値のあるNFTプロジェクトとして価値を保持しており、その時価総額は11億ドルを超えている。

DApps(分散型アプリケーション)データ分析を提供するDappRadarの最新調査データによると、NFT市場全体でみても、4月の取引量は前月比約45%増となり、4月までに約160億ドル(約2兆764億円)相当のオーガニックボリュームが生成されており、2021年の取引高合計250億ドル(約3兆2,445億円)を上回るペースで推移しているとのこと。今回の仮想通貨の下落から、NFTが仮想通貨価格の影響を大きく受けているのは明らかであり、仮想通貨のボラティリティが今後のNFT取引ボリュームに反映されると予測されている。