ドイツ金融当局、ビットコインATMを強制撤去へ

ドイツ金融当局、ビットコインATMを強制撤去へ

仮想通貨サービスプロバイダーの規制を担当するドイツの金融規制当局である連邦金融監督庁(BaFin)が、不正なビットコインATMの閉鎖を開始したことをBitcoin.comが報じた。

ドイツの金融規制当局BaFinは既に、国内の無許可なビットコインATMの閉鎖を開始している。これは1月に施行されたドイツの新しい規制に従って行われており、BaFinが仮想通貨サービスプロバイダーに承認の取得を要求している。BaFinは撤去は基本的にその命令に対して動きのない企業に対して実施される。

現時点ではドイツでビットコインATMを設置するポーランドの事業者KKT UGの子会社「Shitcoins Club」に取引停止を命令が出されている状況だ。BaFinの広報担当者は、Bitcoin.comに対して次のように述べているという。

現在、BaFinは許可なしに設置、運用されているすべてのビットコインATMをシャットダウンする措置を講じています。…ATMは文字通りシャットダウンされているため、動作していません。

また広報担当者は、ビットコインATMを運用するために必要な要素として、「金融サービスを提供するための承認が必要」と説明している。しかしBaFin側が、ビットコインATMについての情報を具体的に収集しないと説明しているようだ。

だがそれにも関わらず、規制当局はドイツで動作している多くの不正なビットコインATMを特定している。さらには「進行中のプロセス」に関する詳細な数字や情報については明らかにしておらず、同国の企業Shitcoins Clubは、2月にBaFinから国内のすべてのビットコインATMの運用を停止するように警告されていたという。

Shitcoins Clubのサービスは利用できなくなったことをウェブサイトで報告したが、ATMはそのまま稼働していたという。気の事実を受けたBafinは、ビットコインATMの強制撤去を踏み切りったという流れだ。現時点でドイツにあるビットコインATMは67台だったが、今回の強制撤去によって、ドイツのビットコインATMの約25%が撤去されることになるという。

記事参照:Bitcoin.com