ロシア ペトロでの債務返済の報道を否定
ロシア政府高官は27日、ベネズエラが債務の支払いを仮想通貨ペトロで支払うことを申し出たという報道を否定しました。
また、ロシア財務省国債局のコンスタンティン・ヴィシュコフスキー局長は、この報道に対し、近い将来に仮想通貨による債務返済が行われることはないと発言しました。
先日の報道では、ベネズエラ政府による世界初となる政府発行の仮想通貨「ペトロ」は、ロシアの政府高官や資産家がベネズエラ政府による仮想通貨発行を支援したとタイムマガジンが20日に報じており、関係者によるとロシアの数人の資産家がベネズエラのマドゥロ大統領に仮想通貨「ペトロ」の発行をアドバイスをしています。
ベネズエラのマドゥロ大統領は、ロシアのルーブルはペトロと自由に交換することができる数少ない法定通貨のうちの1つとなるだろうと発言しており、報道によると、マドゥロ大統領は「交換できる他の通貨は中国の元、トルコのリラ、そしてユーロとなる」「3月23日から15日間、あらゆる法人および個人は交換可能な通貨で直接ペトロを購入できる」と宣言をしていました。今回の債務支払いの話題が持ち上がったのは、このマドゥロ大統領の発表を受けてのものでした。
仮想通貨ペトロはトークンセールで59億ドルを調達したとみられており国の政府が発行する仮想通貨とし大きな注目を浴びていましたが、最近になり多くのトラブルを抱えています。まず、アメリカ大統領のトランプ氏は、アメリカ国民がペトロを購入することを禁止するため大統領命令を発令しペトロの購入を禁止しました。