SEC委員長が仮想通貨に関する規則改正計画を発表
SEC(米国証券取引委員会)のポール・アトキンス(Paul Atkins)委員長は、SECが仮想通貨に関する新たな規則の策定に積極的に取り組んでおり、規則改正計画を発表した。
Chairman Paul Atkins gave the keynote address at today’s Crypto Task Force roundtable on tokenization: https://t.co/OwuTUziS3R pic.twitter.com/cFthndObOS
— U.S. Securities and Exchange Commission (@SECGov) May 12, 2025
ポール・アトキンス会長は本日の仮想通貨タスクフォースのトークン化に関する円卓会議で基調講演を行った。
SECは現在、仮想通貨導入を積極的に進めており、2025年5月12日(月曜日)、同委員長は、SEC仮想通貨タスクフォースの円卓会議にて、仮想通貨に関する新たな規則を策定中であることを明らかにした。これらの規則は、証券として認められる仮想通貨に特に適用されるという。同委員長は、現在の規制は新たな業界に適合しておらず、新たな規制枠組みの目標は、合理的に管理するための規則を策定することだと述べている。同時に、新たな規則は消費者を保護するものでもあると強調したうえで、次のように語っている。
私の委員長としての重要な優先事項は、仮想通貨市場のための合理的な規制枠組みを策定することです。この枠組みは、仮想通貨の発行、保管、取引に関する明確なルールを確立すると同時に、悪質な行為者による違法行為を抑止し続けるものです。
同委員長は、SECの規則に基づいて仮想通貨の発行登録に成功したのはわずか4社で、これは規制当局側の失敗であり、業界側の失敗ではないと述べ、同氏は業界の革新的可能性を高く評価した。
仮想通貨証券は革新において大きな可能性を秘めている
同委員長は、トークン化された証券は音楽業界におけるデジタル革命に例え、大きな革新的可能性を秘めていると述べている。
トークン化された証券は、自動的に配当を支払い、流動性を解放し、全く新しい市場構造を生み出せる。このような発言は、ゲイリー・ゲンスラー氏が率いたSECの以前のリーダーシップとは違いが明らかだ。ゲンスラー氏は、現行の証券規制で仮想通貨を規制するのに十分であると考えており、証券法が新興セクターにとって制限が厳しすぎると見なす業界からの批判を招いた。
SECはこの規制に対処するため、仮想通貨タスクフォースを設置。その責任者は、仮想塚推進派で、“クリプトの母”として知られるヘスター・パース(Hester Peirce)SEC委員である。