中国DeepSeek、2026年中のIPO申請を検討 企業価値710億ドルを目標に追加調達を協議

中国のAI企業DeepSeekのIPO準備と資金調達を表現したイメージ

中国本土での株式公開に向けて準備を開始

中国のAI(人工知能)スタートアップ企業DeepSeek(ディープシーク)が、新たな資金調達を進めるとともに、IPO(新規株式公開)に向けた準備を開始したと報じられた

同社は中国本土での上場を有力な選択肢として検討しており、早ければ2026年中にIPOを申請する可能性がある。

企業価値710億ドルを目標に投資家と協議
報道によると、杭州に拠点を置くDeepSeekは、会計および銀行のアドバイザーと協議し、IPOに必要な財務報告書や関連書類の作成を進めている。財務報告書は12月末までに完成する可能性があり、申請が承認されれば、2027年の株式市場上場につながる可能性がある。

ただし、IPO計画は初期段階にあり、実際の申請時期は市場環境や同社の業績によって変更される可能性がある。現時点では、中国本土の市場が上場先として有力視されているという。

DeepSeekはIPO準備と並行して、追加の資金調達に向けた投資家との協議も開始した。今回の交渉では、資金調達前の企業価値を4,800億元(約11.5兆円)=約710億ドルとすることを目標に、少なくとも100億元(約2,395.4億円)の調達を目指している。参加する投資家が増えた場合、最終的な調達額がさらに拡大する可能性もある。

同社はこれに先立ち、初の外部資金調達を実施しており、資金調達後の企業価値は約520億ドルに達したと報じられている。投資家にはテンセント(Tencent:騰訊)、CATL、中国国家人工知能産業投資基金などが含まれている。

独自AIチップとエージェント型AIの開発を強化

DeepSeekは、コンピューティング能力の拡大やデータセンターへのアクセス、高度なAIモデルの開発に向けて、追加資金を求めている。

同社は、従来の指示型モデルよりも高い自律性を持ち、複雑な作業を実行する「エージェント型AI」への取り組みを強化している。企業向けや消費者向けのAIエージェントをめぐる競争が激しくなる中、同分野での開発を進めているという。

また、外部のハードウェア企業への依存を減らすため、独自のAIチップ開発にも取り組んでいると報じられた。独自チップの開発は、AIモデルのトレーニングや展開に必要な計算能力の確保に加え、インフラコストの管理にも役立つ可能性がある。

2023年に設立されたDeepSeekは、AIモデル「V3」と「R1」の性能や低いトレーニングコストで世界的な注目を集めた。同社は短期的な商業化よりも高度なAI研究を優先し、オープンソースモデルの開発とAGI(汎用人工知能)の実現に向けた研究を継続する方針を示している。

 

ABOUTこの記事をかいた人

2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム