バイナンス、開発者向けプラットフォーム「Binance X」を発表
2019年8月30日、バイナンスが新しいプラットフォーム「Binance X」計画を公式サイトにて発表した。Binance Xは開発者向けで、製品化を容易にすることで、仮想通貨の普及を促進することが目的とされる。
バイナンスは仮想通貨業界を牽引する企業として「お金の自由を可能にするインフラを提供する」ことを長期的な使命として掲げている。単なる仮想通貨交換所としてだけでなく、仮想通貨やブロックチェーンの開発者や開発計画を、さまざまな角度から支援している。教育学習する場としてBinance Academy・Binance Info・Binance Research、金銭的な支援や出資としてBCF(バイナンス寄付財団)やBinance Labs、IEOプラットフォームのBinance Launchpadが挙げられる。開発者はこれらのプロジェクトにリンクすることで、バイナンスからのサポートを受けることが可能となる。
同時に、バイナンスは開発者向けの製品も開発し続けている。証拠金取引(今後はレンディングと先物も)やTrust Wallet SDKで利用可能なAPI、DEX機能を持つ独自のバイナンスチェーン、BCFプラットフォームが挙げられる。
Binance Xの役割
サードパーティとしてバイナンス関連製品に携わる開発者が、自分たちの製品やサービスのために活用できるプラットフォーム…それがBinance Xの役割だ。バイナンスネットワーク内でのサードパーティ開発のハブとして機能する。バイナンスはBinance Xを3つの段階の利用を想定している。「1 学ぶ」では、関連情報の学習と参照に役立つ公式またはサードパーティの学習リソースが提供される。「2 共に働く」では、サードパーティ開発者がバイナンスチームと対話できるツールやチャンネルを提供。「3 成長する」では、開発のさまざまな段階で、その成長を支援するために作成されたプログラムが用意されている。
現在Binance Xでは、40以上の開発者やプロジェクトが進行している。メディアサイトBLOCKによれば、GoBNBのHammad Tariq、BEPToolsのJP Thorbjornsenなどが含まれている。
バイナンスCEOは9月中に間違いなく先物取引が始まると宣言。新しいステーブルコイン「Venus」の開発も発表するなど、バイナンスの快進撃はまだまだ続く。