カナダ警察が34の仮想通貨ウォレットをブラックリスト入り
カナダ警察は、フリーダムコンボイ(Freedom Convoy)(※1)と提携している仮想通貨ウォレットをブラックリストに載せる命令を出したことがわかった。
カナダ政府による新型コロナウイルスワクチンの接種義務に抗議し、カナダ全土から集結したトラック運転手らが「フリーダムコンボイ」と名付けられた抗議デモを展開。この抗議デモの影響により、米国との国境にある橋が封鎖。主要な物流ルートが遮断されてしまうという事態が起きている。
現地メディアTheCounter Signalは、RCMP(Royal Canadian Mounted Police=王立カナダ騎馬警察)が、FINTRACの規制対象企業すべてに合計34の仮想通貨ウォレットとの取引を停止するよう指示したと報じた。
ブラックリスト入りしたウォレットには、29のビットコイン(Bitcoin/BTC)アドレス、4のイーサリアム(Ethereum/ETH)アドレスに加え、カルダノ(Cardano/ADA)、モネロ(Monero/XMR)、ライトコイン(Litecoin/LTC)がそれぞれ1個含まれているとのこと。同メディアによると、緊急経済措置命令に従い、緊急法のサブセクション19(1)に基づいて仮想通貨アドレスに関連する取引の促進を停止する義務があると述べている。また、ウォレットをリストするために先に進み、すべての取引または試みられた取引は王立カナダ騎馬警察の警察長官に直ちに報告されるべきであると改めて警告している。
カナダ国内の情勢
カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相が違法な抗議活動に対処するため、緊急法を発動。
緊急法の下でカナダ政府は、必要に応じて力を行使してでも、国民の自由な移動と集会の権利を停止させる法的拘束力を有している。以前同政府は、クラウドファンディングプラットフォームであるGoFundMeを介して抗議しているトラック運転手への寄付をブロックしていた。このトラック運転手は、政府がすべての国境を越えたトラック運転手にCOVID-19のワクチン接種を受けるように指示した直後の2022年1月より抗議し始めたものの、政府は、ウイルス蔓延に対抗するため、健康安全対策が必要であると主張している。