トーレス判事、Kalshi(カルシ)のニューヨーク州での差し止め請求を却下
暗号資産のリップル(Ripple)訴訟で名を知られるアナリサ・トーレス(Analisa Torres)連邦地方判事は、予測市場プラットフォームを運営するカルシに対し、極めて厳しい判決を下した。
BREAKING: Kalshi denied preliminary injunction in crucial Southern District of New York case by Judge Analisa Torres. Major, major loss for Kalshi in the financial capital of the US, with likely knock-on effects in other cases (especially Connecticut and other SDNY lawsuits). pic.twitter.com/pLCobVo21S
— Daniel Wallach (@WALLACHLEGAL) July 8, 2026
速報:カルシ氏は、ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所のアナリサ・トーレス判事により、重要な訴訟における仮差止命令の申し立てを却下された。米国の金融の中心地であるニューヨークでカルシ氏にとって大きな痛手となり、他の訴訟(特にコネチカット州およびニューヨーク南部地区連邦地方裁判所の他の訴訟)にも波及効果をもたらす可能性が高い。
この裁判で、カルシ側は自社のスポーツ関連のイベント契約について、CFTC(商品先物取引委員会)の規制下にあるデリバティブ取引だと主張。そのため、連邦政府の監督が優先され、州の賭博法は適用されない(法律の優位性)として、ニューヨーク州の規制当局による干渉を止めるための仮差止命令を求めていた。
しかし、トーレス判事は2026年7月7日(火曜日)、このカルシ側の差し止め請求を却下した。判事の判断によると、商品取引法は現段階でニューヨーク州の賭博法を排除するものではなく、州の規制は依然として有効であると結論付けられた。この結果により、カルシ側は訴訟が続く間、州からの保護を受けられない状態となり、経営戦略において多大な打撃を被ることになった。
激化するニューヨーク州との法的攻防
この問題の発端は、2025年10月にニューヨーク州賭博委員会がカルシ社へ送付した停止命令書にある。
同委員会は、カルシ社が適切なスポーツ賭博ライセンスを取得しないまま、同州の居住者に向けてサービスを提供している点を違法行為とみなした。今回の却下判決を受けて、レティシア・ジェームズ(Letitia James)ニューヨーク州司法長官の事務所は活発化しており、近く州裁判所にて民事執行訴訟を提起する方針だ。
この法的手続きでは、違法な運営によって得た不当利得の返還、損害賠償、民事制裁金のほか、同州での事業停止を求める差止命令が請求される見通しだ。賭博法に精通するダニエル・ウォラック(Daniel Wallach)弁護士は、この決定がカルシ社にとって決定的な痛手であり、今後は州のライセンス取得か、あるいはニューヨーク州からの全面撤退(ユーザーのアクセス制限)を迫られる可能性が高いと分析している。
全米へ広がる規制の波と業界の未来
予測市場に対する厳しい風向きはニューヨーク州に留まらず、ケンタッキー州でも、カルシや同様の大手プラットフォームであるポリマーケット(Polymarket)が、州法に違反するスポーツ賭博を提供しているとして提訴された。
また、ミネソタ州の連邦判事も、現在の予測市場の規模や性質は、1974年にCFTCの枠組みが作られた際に議会が想定した範囲を逸脱しているという州側の意見を支持している。
現在、業界団体はCLARITY法案などを通じて、スポーツやカジノに類似する予測市場をCFTCの管轄から切り離すよう議会への働きかけを強めている。CFTCのマイケル・セリグ(Michael Selig)委員長は、連邦と各州の対立がこのまま長引けば、最終的には最高裁判所で決着をつける事態に発展する可能性を示唆している。
カルシ側は今回のトーレス判事の決定に対し、控訴審での即時差し止めを求めて控訴する姿勢を見せているが、政治や経済、暗号資産など多岐にわたる分野で急成長してきた予測市場は、今まさに米国内の強固な州規制という巨大な壁に直面している。
























