約1億8,000万ドルの買収で規制基盤と顧客基盤を獲得
米フィンテック企業のRobinhood(ロビンフッド)は、カナダの仮想通貨企業WonderFi(ワンダーファイ)を約12億5,000万カナダドル(約287.8億円)で買収した。
今回の取引により、同社はカナダの規制対象取引所や顧客基盤を獲得し、北米での仮想通貨事業拡大を進めるRobinhoodはWonderFiを約2億5,000万カナダドル(約1億8,000万米ドル)で買収した。取引は全額現金で実施され、WonderFiの普通株式1株あたり0.36カナダドル(約41円)が支払われた。
この買収により、RobinhoodはWonderFi傘下のBitbuyとCoinsquareを取得する。両社はカナダ最大級の仮想通貨取引所として知られ、2025年には合計4,980万カナダドル(約57.3億円)の収益を計上した。買収完了前には、両プラットフォームで合計21億カナダドル(約2,417.7億円)の資産を保管していた。また、Robinhoodは今回の買収に伴い、WonderFiの経営陣を含む従業員が引き続き在籍するとしている。
カナダ進出の足掛かりとして活用
今回の買収でRobinhoodが手に入れたのは取引所だけではない。Bitbuy(ビットバイ)とCoinsquare(コインスクエア)を通じて、同社はカナダ市場で事業を展開するための規制基盤やコンプライアンス体制を取り込む。
さらに、WonderFiが抱える約30万人の顧客基盤もRobinhoodに加わる見込みだ。カナダは北米で成長が続く仮想通貨市場の一つとされており、仮想通貨保有率は約4.1%に達している。
Robinhood Crypto and Internationalのゼネラルマネージャーであるヨハン・ケルブラット(Johann Kerbrat)氏は、WonderFiが初心者から上級者まで幅広い仮想通貨ユーザーにサービスを提供してきた実績を評価し、カナダでの事業拡大を加速させる理想的なパートナーだと述べた。
北米での仮想通貨事業拡大を加速
Robinhoodは2024年にトロントへエンジニアリング拠点を設立しており、今回の買収によって現地の顧客、規制基盤、人材を一度に取り込む形となった。
Robinhoodは近年、Bitstamp(ビットスタンプ)の買収やWonderFiの取得などを通じて、仮想通貨事業の拡大を進めている。今回の買収により、同社はカナダで運営されている取引所や規制基盤、顧客基盤を取り込み、北米市場での事業基盤を強化することになる。
























