ウクライナ当局が原子力発電所で、マイニング機器を押収
ウクライナ対外情報庁は、南ウクライナ原子力発電所の現場で、仮想通貨マイニングに使われたとみられるGPUやハードディスク、冷却ユニットなど20台以上を発見した。今回発見されたマイニング機器で、どの種類の仮想通貨がマイニングされたかは不明である。
地元メディアの報道によると、ウクライナ情報機関、国家保安局(SBU)は、6つのRadeon RX 470 GPUビデオカード、マザーボード、電源と延長コード、USBとハードドライブ、冷却ユニットを没収した。これら全ての機器は7月10日、同発電所管轄の国有企業エネルゴアトムが管理する電力施設とは別の、管理棟の一室にあったという。
南ウクライナ発電所のルール
南ウクライナ発電所は、外部のコンピューター機器が施設に入ることを許されていない。また、同日、ウクライナ国家警備隊の支部が、同じ原子力発電所で、追加のマイニング機器を発見した。その差し押さえでは、16個のGPUビデオカードと7個のハードドライブ、2個のソリッドステートドライブ、ルーターが発見された。
現在のマイニング業界では、特定の仮想通貨をマイニングすることに特化したASICが主流で、画像処理を行うGPUは仮想通貨マイニングのコミュニティで支持されなくなっている。
SBUの報告によると、ウクライナのサイバーアライアンスの活動家は、2017年にfuckresponsibledisclosureの下で組織されたフラッシュモブ(不特定多数の人がインターネットなどを介して集まり、目的を達成すると即座に解散するゲリラ的行為)を形成し、エネルゴアトムのセキュリティ問題に対する懸念を提起している。