テラフォームの管財人がジェーン・ストリートを訴訟
テラフォーム・ラボの清算手続きを進めている管財人が、マンハッタン連邦裁判所にジェーン・ストリート社を提訴した明らかになった。
新たに公開された裁判資料によると、同社は2022年5月にステーブルコイン「テラUSD」が米ドルペッグを失う数時間前に、非公開のTelegramチャンネルを利用し、TerraUSDの崩壊前に非公開情報を入手したとされている。管財人のトッド・R・スナイダー(Todd R. Snyder)氏は2月、ニューヨーク南部地区連邦地方裁判所に訴状を提出。被告として、ジェーン・ストリート・グループ(Jane Street Group)、ジェーン・ストリート・キャピタル(Jane Street Capital)、共同創業者ロバート・グラニエリ(Robert Granieri)氏、トレーダーのマイケル・ホアン(Michael Huang)氏、従業員のブライス・プラット(Bryce Pratt)氏が挙っている。
訴訟では、証券取引法および商品取引法に基づき、インサイダー取引、詐欺、市場操作を主張しており、ジェーン・ストリート社に対し、テラのエコシステム崩壊時に得た利益と回避した損失の返還を求めている。
秘密チャット
訴状によると、プラット氏は2021年にテラフォーム社でソフトウェアエンジニアとしてインターンシップを受け、同年9月にジェーン・ストリート社に入社。2022年2月に同社が活用した元同僚との関係を維持していたという。
同年2月22日、テラフォーム社のエンジニアであるプラット氏と、同社の事業開発責任者がグループチャットを作成し、参加者たちは「Bryce’s Secret(ブライスの秘密)」と名付けていた。チャットの中で、テラフォーム社のエンジニアの一人がプラット氏の勤務先を潜在的な買い手として挙げた。「買い手が誰かはみんな知ってるよ。君の会社だろ」。すると、その幹部が「USTのマーケットメイクはできるか?」と尋ねた。プラット氏は「何でもできるよ。たぶんできる」と答えていた。
訴状の中で、「ジェーン・ストリートは、ブライスの秘密のチャットグループやその他の非公開情報源を利用して、テラフォームの崩壊を早めるための先回り取引を行った」と指摘している。
ジェーン・ストリートのUST取引
ジェーン・ストリートは2022年5月7日にUSTを売却し、数時間以内にステーブルコインのペッグが解除された。
訴状では、8500万USTのスワップ取引がCurve 3poolにおける最大の単一取引であり、急激な売り浴びせの引き金となったとしている。USTは5月12日までに0.42ドルまで下落し、5月13日には0.15ドルを下回っており、同日、Lunaはほぼゼロで取引されており、どちらのトークンも回復しなていない。
ジェーン・ストリートは2022年5月以降、当該取引に使用されたウォレットにアクセスしておらず、ホアン氏はウォレットの廃止について協議していたという。管財人は、補償的損害賠償、3倍賠償、懲罰的損害賠償に加え、不正利得の返還を求め、陪審裁判を要求している。






















