国内ゲーム大手GUMIがXRPをトレジャリー戦略に選定
日本のゲーム会社GUMI(株式会社gumi)は、XRPに1,700万ドル(約25億円)を投資し、仮想通貨トレジャリー戦略エコシステムへの進出を拡大させた。
金融サービス・投資大手SBIが出資する東京証券取引所上場の同社は、仮想通貨トレジャリー資産としてリップル(Ripple)社のXRPを選択。同社は2025年8月29日(金曜日)、約1,700万ドル相当のXRPを購入したと発表し、バランスシート資産としてのXRPの積み増しを開始。
GUMIは今後約5カ月でリップル社のネイティブトークンXRPを25億円相当購入する予定で、大規模な機関投資家による投資となる。同社は今年(2025年)初め、約670万ドル(約9.8億円)で80,352BTCを購入。今回の買収により、GUMIのこれまでの仮想通貨保有量は2倍以上となり、ビットコイン(Bitcoin/BTC)への10億円分の投資も含まれている。
同社は発表に際し、仮想通貨戦略の一環としてXRPへの投資は、ブロックチェーン・エコシステム全体の機会を活用する計画と合致していると述べている。また、今回の買収は、米国の政策におけるXRPの役割の可能性やSWIFT(国際銀行間通信協会)のブロックチェーンテストに関する議論など、仮想通貨分野における最近の動向と整合している。
XRPトレジャリ―戦略でエコシステム拡大に貢献
同社は今回の買収に関し、Xを通じて「SBIホールディングスが主に推進する国際送金および流動性ネットワーク戦略において重要な役割を果たすXRPエコシステムの拡大に貢献する」と述べている。
これに対し、弁護士でありXRP支持者のビル・モーガン(Bill Morgan)氏は、これは機関投資家によるXRP導入に向けたさらなる前進であると指摘した。今買収は、XRPをめぐる他のいくつかの重要な動きとも軌を一にしている。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は今年初め、米国における仮想通貨準備金の創設の可能性について議論した際、XRPについて具体的に言及している。
大統領の発言は、XRPが政策レベルでどのような役割を果たす可能性があるのかという憶測を呼んだものの、その後の行動はまだ確認されていない。また、SWIFTは最近、ヘデラ・ハッシュグラフ(Hedera Hashgraph/HBAR)やXRP Ledger(XRPL)を含むブロックチェーン技術に基づく決済システムの試験を開始したと発表。規制面に目を向けると、リプル社はSEC(米国証券取引委員会)との長きにわたる法廷闘争を解決し、大きな不確実性を払拭(ふっしょく)した。