英国 今年中に仮想通貨のレビュー発表
英国金融行為規制機構(FCA)と財務省、イングランド中央銀行(BOE)は、今年中に仮想通貨のレビューを発表しようと計画していることがFCAの事業計画により判明しました。
英国財務省は3月末に、仮想通貨の規制と促進を検討するためFCAとイングランド中央銀行の共同で、仮想通貨の専門委員会を発足するとを発表しており、FCAは、規制当局の承認を待つことなくフィンテック・イノベーションをテストできる、グローバルなフィンテック規制サンドボックスをリリースするとも発表していました。
FCAの発表によると、「仮想通貨は現在のところ我々の規制対象ではない。しかし、一部の使用モデルや仮想通貨のパッケージングを使用すると仮想通貨が規制範囲に含まれるようになるため、環境が複雑になる。」
FCAは、先物取引、差金決済取引(CFD)、オプションなど、仮想通貨デリバティブを扱うためのガイドラインをすでに公開しています。
イングランド中央銀行のMark J. Carney総裁は、仮想通貨の現在のシステムは従来から存在している金融システムと同じ基準を適用するべきだと提案しました。
欧州銀行監督局(EBA)の議長は、銀行や金融機関が仮想通貨を保持し販売を禁ずることは、仮想通貨の直接規制より簡単かもしれないと述べています。しかし一方、G20文書では仮想通貨を通貨ではなく資産として見なすことを提案しています。
顧客のや投資家の資金の保護のためとしてのレビューですが、これが発表されることになれば大きな価格の変動が起こり得るかもしれません。